車椅子でも利用できるテーブルのバリアフリーのポイントは?

2018.08.31 (金)

Contents

あなたのお店の『バリア解消』請負人

バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。

 

これから増え続けている車椅子利用のお客さまにも

お店にお越しいただきたいと考えたときに、

あなたのお店のテーブル事情はいかがでしょうか?

 

意外にも一般の人が何気なく利用しているテーブルも、

車椅子利用のお客さまにとっては、

使い勝手が良かったり、

使いにくかったり様々なタイプがあるものです。

 

その中での大きなポイントは、高さと幅です。

 

ではどのような高さや幅が望ましいのでしょうか?

車椅子の横幅は1人分の席ではちょっと狭い

私の大好物は日本そばです。

ざるそばやてんぷらそばをつい食べたいと思い、

日本そば屋に入ることが多いのですが、

残念なことに日本そば屋のテーブルは、

飲食店の中で一番使いにくいように感じます。

 

4人掛けのテーブルですが、

ほとんどが1席ごとに

テーブルの脚が仕切られていることが多いため、

車椅子で利用する際は奥まで入ることができません。

 

そのためテーブルに対して車椅子を斜めにしたり、

テーブルのかなり手前で食べるようになったりするので

猫背姿になって食べることが多くなります。

 

車椅子のままテーブルに入ると

1人スペースより若干スペースを

使ってしまう傾向があります。

 

なぜなら車椅子には

タイヤとハンドリム(手を握る場所)がついているので

実際には座面だけでなく、

左右のタイヤとハンドリムなどを合わせた広さが

必要になります。

 

座面の幅は体型によって変わってくると思いますが、

それでも幅は座面にプラスして20㎝くらい必要となり

車椅子の横幅は約60~65㎝になります。

 

そうなると1.5席分くらいのスペースが

必要になるでしょう。

 

そのため1席ごとにテーブルの脚が仕切られていると、

車椅子のまま入ることができなくなります。

 

そこで1席ごとにテーブルの脚が

仕切られていないものが必要になります。

 

仕切られていなければ、

2人分のスペースを1人で使用することも

可能になるでしょう。

 

もちろんすべてのテーブルを入れ替えるのは、

かなりコストのかかる問題になってしまいますので

難しいと思います。

 

せめて1~2テーブルだけでも

車椅子のまま入れるテーブルがあることで、

車椅子利用のお客さまでも

気軽に食事を楽しむことができるでしょう。

 

他のお客さまがすでに利用していたときには、

お店の方がお客さまにご説明をして

場所を移動していただければ、

対応することも可能になるのかもしれません。

テーブルから床までの高さは最低65㎝以上

次に高さです。

 

高さについては

フットレスト(足をおくプレート)の高さも

車椅子利用をする人によってまちまちではあるものの

床からテーブルまでの高さは最低65㎝以上ないと

膝が通過しないと思います。

 

膝が入ればそのまま奥に入ることができて、

食事をする際のテーブルとの距離は短くなり

利用しやすくなるでしょう。

 

そうでなければ、膝が入らないことにより

約20㎝手前で食事をとるために、

どうしても猫背姿になって

食べることになってしまいます。

 

この高さと幅が

車椅子利用のお客さまの

使いやすさの条件となるでしょう。

 

もう一度、

自店のテーブルの中で適用できるテーブルは

どれなのかをチェックしてみてはいかがでしょうか?

 

そうすることで、

車椅子利用のお客さまがいらっしゃったときに

すぐ対応できるようになるでしょう。

関連する投稿

▼シェアをお願い致します!▼

現在の記事: 車椅子でも利用できるテーブルのバリアフリーのポイントは?

お問い合わせ・ご相談はこちら

フォームからのお問い合わせ

お問い合わせフォーム »


おすすめのバリア解消コラム

コラムテーマ一覧

過去のコラム


⇑ PAGE TOP