身障者用駐車スペースによるトラブル防止のためにどうするか?

2018.12.04 (火)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人

バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。

 

お店を営業していると、

イベントなどの行事をするため

入口付近に設置している身障者用駐車スペースに

注意しなければならないケースがあります。

 

その際の対応方法によって、

お店に対する評価が変わってきます。

 

今回は例をもとに考えてみたいと思います。

知らないで行動すると大きなトラブルにつながる

例えば、お店の入口において

イベントをすることになりました。

 

その際に注意しなければならないのが、

入口付近にある身障者用駐車スペースです。

 

Q:下記の場合、次のどの対応をしますか?

 

①身障者用駐車スペースはそのままにして、

別の駐車スペースを使ってイベントを行う

 

②身障者用駐車スペースでイベントをやる代りに

別の場所に身障者用駐車スペースを設ける

 

③身障者用駐車スペースでイベントをやるので

スペースを閉鎖するが、

代わりのスペースはあえて設置しない

 

こういったときに、

いきなり③を考えてしまう方がいらっしゃいます。

 

まだバリアフリーに対して関心の薄い時代には、

③を選ぶ方々も多かったと思います。

 

ただし現在は、③を選ぶとトラブルにつながる

可能性が大きくなるでしょう。

 

当事者のお客さまが来店しても

駐車する場所がなくなってしまう

トラブルが発生するだけでなく、

一般のお客さまからも

「なぜ身障者用駐車スペースを撤去しているのか?」

というクレームが発生するでしょう。

 

私も店舗の人事総務課長時代には、

身障者用駐車スペースに

一般の健常者らしき人がとめていたら、

「責任者だせ!」の電話がよくかかってきて

私がその都度対応しておりました。

 

特にSNSが流行している現在では、

正義感の強い人たちの投稿によって、

企業がネットで叩かれて、

炎上することもよくあります。

 

だからこそ③の選択は絶対にしないことを、

社内で十分協議したほうがいいでしょう

どうしても①では難しい場合はどうする?

当然①が望ましいのですが、

どうしてもそのスペースを

使わざるを得ない場合もあるでしょう。

 

例えばイベントではなくても、工事業者が入って

周辺の改修工事をしなければならない場合等です。

 

その場合は②を選ばざるを得ませんが、

注意すべきポイントがいくつかあります。

 

よくあるのは、別の場所に

きちんと身障者用駐車スペースを設置しても、

一般の駐車スペースの2.5M×台数分を用意して、

専用の駐車スペースにしているケースがあります。

 

なぜ専用スペースが3.5M

(駐車スペース2.5M+乗降スペース1M)

の意味を知らないために、

起こってしまうことです。

 

こちらについても、

クレームの対象案件になる可能性があります。

 

あとは別のスペースを設けるために、

専用スペースのような

白線を設けていない場合があり、

駐車スペース周辺に誰もいない場合は、

どこにとめていいのか分からなくなります。

 

できる限り、警備員などの立哨が必要になり、

どこの位置にとめるのかきちんと誘導します。

 

もしあなたのお店でイベント等を開催する場合は、

きちんとミーティングをした上で、

①または②について対応策を

事前に考える必要があります。

 

専用スペースは、とてもデリケートな問題です。

 

中途半端な考えで行わないためにも、

店幹部であったり、有識者などを交えて

検討することをおすすめします。

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