バリアフリーの情報開示が多くの方々に役立つ理由とは?
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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
車椅子生活になって22年が経ちましたが、
情報を知っているか否かで
生活が大きく変わるのを実感しています。
特に車椅子生活になってからは、
健常者のときに比べて余計に感じるほどです。
それだけに情報を発信する側にとっては、
どうやったら情報を多くの利用者に
届くのかがカギになるでしょう。
いかに多くの方々に知ってもらうために
情報を発信し続けることが、
お店の収益にも社会貢献にも
つながっていくでしょう。
情報を発信しなければ誰も気づかない
もしあなたのお店がバリアフリーでも、
何も情報を発信しなかったら
どうなると思いますか?
誰もその状況を知らないままで、
せっかくコストをかけたのにも関わらず、
集客にはつながらないでしょう。
私は、そういった残念なお店を
たくさん見てきました。
中には「うちのお店は
バリアフリー化にしたけど、
集客のためにやっているわけではない。
少しでも社会貢献につながってほしいと
思ったから造ったんだ!」
と豪語する経営者の方々もいるでしょう。
でも厳しいことを言えば、
「情報発信しない→利用者は気づかない
→役にたっていない」になってしまいます。
せっかくの想いが届かないんです。
多くの車椅子利用者は、
どこのお店がバリアフリーかどうかを
頻繁にネットなどで探しています。
なぜなら世の中のお店のほとんどは、
バリアフリーではないからです。
探しても探しても見つからないのが、
バリアフリーのお店と言っても
過言ではないでしょう。
むしろせっかくバリアフリー化にしても、
情報の開示をしていなかったら、
あなたのお店は
バリアフリーではないお店だと
思われてしまっているのです。
経営者側は、車椅子利用者のために
バリアフリーにしてあげたいと思って、
お金をかけて改装したにも関わらず、
利用者側がバリアフリーのお店を探しても、
お店にたどりつくことができないんです。
お互いに愛し合っているのに
結ばれない恋のようで、残念すぎます。
そうならないためにも
「情報の見える化」が
重要なポイントになります。
情報を探している方々に気づいてもらうために
そのためにはホームぺージをはじめとして、
いろいろな媒体でバリアフリーであることを
強調されることをおすすめします。
私が在籍していた総合スーパーのイオンでも、
20年前はバリアフリーというワード自体が
まだまだ浸透していない中で、
当店だけは年2回の特別ご招待会のチラシに、
堂々とバリアフリーのことや
社会貢献につながる活動を掲載しました。
普通のチラシでは、誰もがご存知の通り
商品のラインナップしか
掲載していないのですが、
あえて自店の取り組みを掲載したのです。
社内からもせっかくのチラシに
商品以外のことを掲載するのはどうか
という声もありましたが、
実際にチラシを出したら
ものすごく評判のいいチラシになりました。
当時の社長は好事例として
全国の事業所にそのチラシを見せていました。
多分、普段とは違うチラシが
お客さまにとって
真新しいかったのかもしれません。
社会貢献への取り組みを
あえて公にないことは、
美徳のようにも感じますが、
せっかくであれば公開することが
多くの方々へ役に立つことを知りました。
今は情報が氾濫している時代です。
でもバリアフリーへの取り組みは
世の中でクローズアップされていません。
またバリアフリー化に
取り組んでいるお店も
多いわけではありません。
だからこそ今、
あなたのお店が取り組んでいることや、
これから取り組もうとすることに
とても価値があると思います。
ぜひ多くの方々にそのことを
お伝えしてみて下さい。
きっと喜ばれることでしょう。
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