バリアフリー情報を掲載する上での注意すべきポイントとは?
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あなたの会社の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
小売・飲食店などの商業施設におけるバリアフリー情報は、車椅子利用者本人・家族・友人などがいろいろと探しています。
また最近ではベビーカーを利用している人にとっても、バリアフリーの情報を必要としています。
そういった中で、検索サイト・お店のHPなどにバリアフリー情報が書かれていることが大きな価値を生みます。
なぜならニーズは増えていても、そのニーズに応える情報が少ないからです。
そこで注意しなければならないのが、誤情報です。
最近は、誤情報が目立っていますので、バリアフリー情報を掲載する上で、注意しなければならないポイントをお伝えします。
具体的な情報こそが利用者へ安心感を与える
大事なことは、バリアフリーの具体的な情報を掲載する点です。
バリアフリーを掲載しているサイトにおける課題は、「バリアフリー可」で終わってしまうこと。
バリアフリーというのは何がバリアフリーなのかが分からないと、利用者にとって安心感を与えません。
しかもバリアフリー可と言い切る根拠は、いったい何なのかが気になってしまいます。
多目的トイレがあるのか、
段差がないだけなのか、
通路幅が広いだけなのかなど、
掲載する側の立場がバリアフリーだと感じれば、バリアフリー可にしてしまうケースが目立っています。
だから単に段差がないだけでバリアフリー可になってしまうと、車椅子利用者にとってはさほど有益な情報ではないと感じてしまうわけです。
しかも次のようなケースがありました。
どこを見てもバリアフリーっぽくない建物なのに、「バリアフリー可」となっていました。
ビルの入口には数段の階段があって、その先にエレベーターがありました。
明らかにこれはバリアフリーではないと思っていたら、筋肉ムキムキの兄ちゃんが2人やってきて、私を車椅子ごと持ち上げて、数段の階段をクリアしてくれるお店がありました。
こころのバリアフリー的には十分行き届いたお店なのかもしれません。
でも筋肉ムキムキの兄ちゃんが出勤していないときは、バリアフリーにならないお店です。
これでは不定期のバリアフリー店舗になってしまうでしょう。
しかも肝心な点は、私は手動車椅子なので、乗っている私が重いだけで車椅子は15キロ前後。
でもこれが電動車椅子であった場合は、100キロ近い重量となるので、いくら筋肉ムキムキでも簡単にはいかないでしょう。
そのため、バリアフリー情報を掲載するときは、設備面がバリアフリーなのかが重要なポイントになります。
もちろんこころのバリアフリーは大事なテーマではありますが、掲載することが逆に誤解を受けてしまう可能性もあるでしょう。
文字情報よりも画像があったほうが伝わりやすい
さらに先日あったことなのですが、「バリアフリー可、車椅子でもトイレ利用可」と飲食店検索サイトに掲載されてあったので、どのようなトイレなのかを電話で確認しました。
ところが次のような返答でした。
「車椅子でも利用可になっているのですが、トイレの前に段差があって利用するのは難しくて申し訳ございません」
明らかな誤情報を掲載していたことが判明しました。
なぜバリアフリー可になっていたのかは疑問が残りますが、文字情報だけでは信憑性がないことがほとんどです。
実際に行ってみたら、バリアフリーではなかったこともよくある話です。
そのため画像の掲載があると、信憑性が増すでしょう。
バリアフリーの情報は収益につながるビジネスツール
いろいろなケースを考える上で、抽象的すぎたり、施設を管理している人の主観でバリアフリーだと発信してしまうことがあります。
大事なポイントは、具体的な情報であること、そして客観的に見てバリアフリーだと思われることです。
そして利用者各々が必要とするバリアフリーを、利用者自身が判断できる情報こそが安心感のもてるサイトになり、信頼につながります。
それがお客さま獲得、さらに行ける場所が少ないことによるリピーター化にもつながり、利用者・経営者ともにWIN・WINの関係へとなっていくでしょう。
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