「車椅子でも入りやすい店」はこうしてつくる──歓迎の気持ちは“見える化”で伝わる
これからの社会では、車椅子ユーザーも気軽に利用できる商業施設が増えていくことが求められています。
その結果、多くの人に喜ばれ、お店の評判アップにもつながるでしょう。
しかし実際には、車椅子利用者のニーズに応えるには何をすべきか、明確にわかっていないお店も少なくありません。
バリアフリー=設備と捉えがちですが、もっと大切なのは“気持ち”を伝えることです。
「車椅子のお客様も歓迎しています」
という意思表示こそが、バリアを解消する第一歩となるのです。
車椅子ユーザーに優しい雰囲気が広がってきた
最近では「こころのバリアフリー」を掲げ、障害のあるお客様へのサポートを前提としたお店も増えてきました。
かつては、私自身も「車椅子では入店できません」と断られた経験があります。
しかし、ある自治体の職員によれば、飲食店などの意識が徐々に変化してきているとのことです。
「できる範囲で手伝いたい」「困っていたら声をかけよう」
といったおもてなしの気持ちが広がりつつあるのはとても良い兆しです。
「歓迎の気持ち」をしっかり伝える
次の課題は、歓迎の気持ちを
お客様にきちんと伝えることです。
意思表示がなければ、車椅子利用者は「断られるかも」と不安になりやすいものです。
だからこそ、POPやステッカー、ホームページなどで、気軽に来てほしいという雰囲気を発信する必要があります。
「気軽にどうぞ」と伝えるだけで
お客様との距離はぐっと縮まります。
多くの日本人は遠慮しがちです。歓迎されていると明確に伝わらない限り、気を遣ってしまうのが現実です。
情報の“見える化”が信頼を生む
大切なのは「情報の見える化」です。
たとえバリアフリー設備が万全でなくても、サポートできる範囲をきちんと発信することが大切です。
一見ネガティブに思える内容も、正直に伝えることで信頼につながることがあります。
なぜなら、バリアの感じ方は人それぞれだからです。
Aさんには難しくても、Bさんには「サポートがあれば問題ない」というケースは多々あります。
“このお店なら大丈夫かも”と思ってもらえる
きっかけづくりをしていきましょう。
▼今回の記事を通じて伝えたいこと
バリアフリーは設備だけではなく、お店の「気持ち」と「見える化」こそが安心につながるということです。
▼メッセージ
あなたのお店にもできる“こころのバリアフリー”から始めてみませんか?
ほんの一言が、誰かの安心と信頼につながります。
関連する投稿
- 東京2020や超高齢化社会に向けたバリアフリーの見える化がビジネスツールになる⭐︎
- 宿泊するのに具体的なバリアフリー情報こそが車椅子利用者を安心させる理由⭐︎
- 店舗集客のカギは「一瞬の判断」|車椅子利用者に選ばれるためのバリアフリー改善策
- 車椅子のバリアフリー化には情報の見える化が重要なポイント
- バリアフリーをネガティブではない捉え方に変わる理由
現在の記事: 「車椅子でも入りやすい店」はこうしてつくる──歓迎の気持ちは“見える化”で伝わる