【バリアフリー集客戦略】高齢者・車椅子ユーザーに選ばれる店舗になるための広告・チラシ活用法

2025.06.14 (土)

バリアフリーアドバイザーの白倉栄一です。

 

日本では高齢者人口が3500万人に達しています。

 

この現実を踏まえると、チラシや広告での訴求においても、高齢者や車椅子ユーザーが利用しやすいポイントを掲載することが、他店との差別化につながるでしょう。

 

今回は、バリアフリーをビジネスツールとして捉えることで、集客とリピーター獲得を実現する方法をご紹介します。

 

【問題提起】広告にバリアフリー情報がない店舗が多すぎる

 

最近、私が住む地域の新聞に、ある日本料理店のチラシが入っていました。

 

「法事・慶事に最適」「無料送迎バス承ります」「駐車場完備」といったサービス情報や、御膳・会席メニューの価格帯は細かく掲載されていました。

 

しかし残念なことに、バリアフリーに関する情報は一切なし。

 

法事の利用であれば、ご高齢の方や車椅子ユーザーが参加することは珍しくありません。

 

けれど、チラシにその情報が載っていない限り、選択肢に入れるかどうか判断できないのです。

 

経営者側からすれば気づきにくいですが、利用者側から見れば、バリアフリー情報の有無は「行けるか行けないか」を決める大きな要素です。

 

【分析】車椅子利用者の優先事項は料理よりバリアフリー

 

車椅子ユーザーの多くは、極端にいえば「料理の味よりバリアフリーかどうか」で店を選びます。

 

なぜなら、どれほど美味しい料理でも、トイレに行けない・階段を上れないといった物理的バリアがあれば、そもそも利用できないからです。

 

逆に言えば、バリアフリー情報が明記されていれば、料理の選択肢以前に「この店なら行ける」と安心して候補に入れられるのです。

 

これは店舗側にとって、大きな集客チャンスといえるでしょう。

 

【成功事例】バリアフリー情報掲載が集客につながった例

 

私がかつて在籍していた総合スーパーでは、25年前に創業祭のチラシにバリアフリー対応を掲載したことがあります。

 

一般的なスーパーのチラシでは、商品やイベント以外の情報は載せません。

 

しかし当時の店長は業界の常識を超えて挑戦。

 

結果、地域のお客さまから大きな反響がありました。

 

特にチラシは、地域の高齢者や車椅子ユーザー、その家族にとって、ネットより伝わりやすい情報発信手段です。

 

彼らは常に「行ける店」を探しています。

 

だからこそ、チラシにバリアフリー情報を載せるだけで、大きな差別化と集客力が生まれるのです。

 

【提案】今こそバリアフリーを集客の武器に

 

車椅子利用者は、家族・親戚・友人と一緒に行動することが多く、1人のお客さまの獲得が、5人・10人・20人の集客につながる可能性があります。

 

しかも、現状では多くの店舗がバリアフリー対応に遅れています。

 

だからこそ、今が仕掛けるチャンスです。

 

早く取り組むほど、他店との差別化を図りやすくなり、競争優位を築けるでしょう。

 

【まとめ】

 

  • 高齢者・車椅子ユーザー向けに、チラシでバリアフリー情報を発信すべき
  • 利用者にとっては「料理の質」より「行けるかどうか」が重要
  • バリアフリー情報掲載は、集客・リピーター獲得の強力な武器になる
  • 今こそ他店に先駆けて、バリアフリー対応を仕掛けるチャンス

 

【メッセージ】

 

あなたのお店は、高齢者や車椅子ユーザーから「ここなら行ける」と思ってもらえていますか?

 

小さな情報発信の積み重ねが、大きな集客につながります。

 

ぜひ今すぐ、バリアフリーの価値を広告・チラシに反映させてください。

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