「うちは関係ない」と思っていませんか? これからのお店経営に欠かせない“気軽に行けるバリアフリー”のすすめ
バリアフリーアドバイザーの白倉栄一です。
これからの社会において、「うちは車椅子利用者が来ないから関係ない!」…そんなふうに考えていませんか?
しかし、超高齢化が進む日本では、誰でもいつか「車椅子ユーザー」になるかもしれないという現実があります。
もしかしたら、明日、あなたのお店に通っている常連のお客さまが、事故や病気で車椅子生活になるかもしれません。
そのとき「もうあのお店には行けない」と諦めさせてしまってもいいのでしょうか。
さらに言えば、あなた自身が車椅子生活になる可能性もゼロではありません。
今、「気軽に行けるお店」を探している車椅子ユーザーがたくさんいます。
バリアフリー対応が進んでいるのは大型ショッピングモールや一部の飲食チェーン
私も車椅子生活27年以上になりますが、「安心して入れるお店」は決して多くありません。
その中でも、イオン・セブン&アイ系列・ららぽーとなどの大型ショッピングモールは、駐車場・トイレ・通路幅などが整備されているため、車椅子でも安心して利用できます。
また、路面店ではまだ少ないものの、和食レストラン「とんでん」や「コメダ珈琲店」、ココスファミリーレストランなど、一部の飲食チェーンではバリアフリー化が進んでいます。
「車椅子でも安心して行けるお店」という情報があれば、リピーターとして何度も来店してもらえる大きなチャンスにもなるのです。
体が不自由になっても「また行きたい」と思えるお店づくりを
日本では、約3,500万人が高齢者という「超高齢化社会」が到来しています。
今は元気でも、身体が不自由になったことで「もうあのお店には行けない…」と諦める方が増えているのも事実です。
そんな中、入口の段差を解消するプレートを設置する、店内の通路を少し広くするといった小さな工夫だけでも、大きな喜びに変わります。
「お客さまにまた来てほしい」という気持ち(マインド)があれば、高額な設備投資をしなくても、お店の価値を高めることは十分可能です。
その取り組みをホームページやSNSで発信し、見える化することも重要です。
「またあの店で食事ができる」
「また行きたくなる」
そんなお店づくりを、あなたも目指してみませんか?
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