上司が部下に発する言葉によってバリアを作ってしまう事例
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あなたのお店の『バリア解消』請負人バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。仕事においての「バリア解消」についてお話したいと思います。ついつい感情的になってしまい、出てしまう言葉に「なんで~しないの?」のような上司から部下に向けた発言をしてしまいがちです。先日、作家の本田健さんと質問家のマツダミヒロさんにおける対談を聞いたところ、まさにそうだと実感しました。この対談をもとにして「バリア」を考えてみたいと思います。
攻撃されたと思えば防御をしようとする
~(マツダさんは対談の中で)言い方次第で相手が受け止める印象が大きく変わってきてしまい、「なんであなた~○○ができないの」と人を攻めても、返ってくる言葉は自分を守る言葉しか出てこない。それは質問は武器になり、相手を攻撃できるものになる。攻撃すると、攻撃された側は守ってしまう。応えるときには心を開かなければならないのに、心を閉ざしてしまう。そのため「なんでやらないの」「なんでできないの」「なんで段取りかんがえないの」は機能しない。~
確かに仕事の中で部下に対して、怒りを感じてしまうと「なんで~しなかったのか?」という質問をしたときには、上司は攻撃的になります。しかも部下はその上司の質問に対して防御してしまうし、どう答えようとしても、最終的には「言い訳をするな」とさらに攻撃されてしまいます。つまり上司は聞く耳をもっていないので、何を言っても言い訳だと捉えてしまうでしょう。上司は「あいつはダメだな」「やる気がない」といった気分になりますし、部下からすると「私は大変だったのに、そのことを上司は私を理解してくれない」「上司には何を言ってもムダ」といったコミュニケーションが悪化につながってしまうでしょう。
私の在籍していた会社にも「俺は一国一城の主だ!」と思い込んで、気に入らないことがあると直接呼び出して、大勢の人がいる前で「なんで~しないんだ!」怒鳴りまくるような人もいました。それは王様気分で、見せしめにして誰もがミスしない環境を作りたいのか単にムカつくから徹底的に人前で恥をかいてもらうという思いなのか分からないものの、その怒りがエネルギーに変わり、社内全体がプラスに働くようなことはほとんど目撃したことはありません。場合によっては、言われた人が心の病気を発症したり、会社を自主退職したりするケースのほうが多かったです。
成果を上げていくには「どうしたら~」に変えていく
~(マツダさんはさらに対談の中で)上司と部下、ああ怒られたと思ってしまう。言い訳しか出てこない。言い訳しても物事は解決できない。でも「どうすれば、どのようにしたらいいのか」とアプローチを変えると、うまくいく前提で話が進むので、思考パターンが変わっていく。問いかけ次第で大きく変わってくるもの。~
とおっしゃっていました。ついつい感情的になってしまう気持ちはわかりますが、相手が「なんで~しないの?」は、自分ごとに置き換えて、途中で進捗状況をチェックするとか防ぐ方法はなかったのかを考えてみることではないかと思っています。もしかしたら部下が忙しくて対応できていない場合もあるからです。期限を迎えてから嘆くことよりも、早いうちに手を打っておくことも上司の責務ではないでしょうか?言い方一つでバリアになってしまえば、今後の仕事に影響するでしょう。そのためにもいかにコミュニケーションをとりながら、部下とともに進めていくのがいいのではないでしょうか?
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