バリアフリーを自分事として捉えてみるための方法とは?

2019.10.28 (月)

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あなたの会社の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

人はついつい自分事ではないと興味を示すことができないかもしれません。

 

だからバリアフリーと言っても、自分もしくは家族・友人などがバリアフリーを必要としていないとなかなか興味を示さないと思います。

 

そのため私がバリアフリーの活動をしていると、

 

「いいことやっているよね」と言われても、

 

さらに踏み込んだ話になると、

 

「今、必要ないから・・・」になってしまうことがあります。

 

でも共生社会を考えると、自分とは違う相手を理解してあげることが必要となります。

 

これは日常生活だけでなく、ビジネスでも同様です。

 

そこである事例をもとに考えてみましょう。

 

自分とは関係ないとついつい言ってしまうこと

 

車椅子利用者が映画館を観に行きました。

 

でもほとんどの映画館は一番前の列にしかありません。

 

さすがに劇場と違って、映画館の一番前の列を好んで座る人はいないでしょう。

 

大半の人は後方に座っています。

 

でも車椅子利用者のスペースは、一番前の列にしかないのでそこを座るしかありません。

 

利用者からは「後ろだったらいいのに・・・」

 

そういった場面を一般の人に伝えると、思ってもみない言葉が返ってくることがあります。

 

「バリアフリー化されているんだったらそれでいいんじゃないの?」

 

「もっと楽しめるようになりたいなんて贅沢じゃないの?」

 

一般の人から見ればそう思えるかもしれません。

 

でも自分ごととして置き換えてみてください。

 

もし現在使っているスマホが壊れてしまいました。

 

そこで、たまたまスマホが売り切れをしていました。

 

あなたは、ガラケーに変える勇気はありますか。

 

どうでしょう。

 

ほとんどの方が無理ですよね。

 

そこであなたに一言告げます。

 

「電話ができれば連絡が取れるんだから大丈夫じゃないの?」

 

その言葉を聞いて納得ができるでしょうか。

 

多分、難しいと思います。

 

つまり、自分ごとにならないとついつい何気なく発してしまうことでもあります。

 

それが意識上のバリアです。

言った側はそれほど気にしていないが、言われた側は傷つく

もし今の言葉を言われたら、自分がスマホを壊れてピンチな時はとても嫌な気持ちになるはずです。

 

「何この人、失礼だわ・・・」

 

「人の苦しみが分からないの?」

 

とか思ってしまうものです。

 

ここでもう一度映画館の話に戻します。

 

もし映画館で一番前の席にしかないとしたらあなたはどう思いますか。

 

「バリアフリー化されているんだったらそれで問題ないんじゃない」

 

と思えるかどうかです。

 

もちろん企業側のスペースやコストの課題があるので、改修工事ができるかどうかは別とします。

 

でも少しでも観やすい、楽しめるようにしてあげたいと思いませんか。

 

そういった見方ができるようになるかどうかが、大事なポイントだと思います。

 

冒頭でお伝えしたように、自分事ではないことに対しては、興味を示しにくいことは確かです。

 

でもその一方で、困っている人がいたときにサポートできるかどうかも重要な点です。

 

そこで今回、ついつい出してしまいがちな「意識のバリア」をご紹介しました。

 

相手の立場に立って考えられるようになることが、今後の日常生活だけでなく、ビジネス展開にも役立つでしょう。

 

ぜひそのようなポイントを知りたい、学びたいという方は、随時セミナーを開催しております。

 

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