なぜ車椅子利用者の旅行の宿泊予約などは電話のみになってしまうのか?
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。以前、宿泊施設の予約の件について書きましたが、未だに障害者の宿泊における予約方法において、気軽にできる状況ではないと思っております。毎回旅行に行くたびにこの予約方法が、ストレスになる場合もあります。
バリアフリールーム自体の開示がされていないケースがある
まず宿泊施設におけるバリアフリールームの予約においては、ネットでの予約ができる施設もありますが、多くの施設はネット予約を承っておりません。そこでは「電話予約」のみとなっています。むしろ電話予約なのかどうかもホームページに掲載されていないケースがよくあります。
なぜなら宿泊施設のホームページを見ても、バリアフリールームの有無が分からないことがよくあります。Q&Aにおいても「車椅子の貸し出しがあるか?」「ロビーに多目的トイレがあるかどうか?」という項目を書いているだけで、肝心な情報が全く分かりません。
せめてQ&Aだけでもバリアフリールームの情報が欲しい
Q&Aで聞かれるのは、車椅子の貸し出しやロビーに多目的トイレがあるかどうかも想定できる質問だと思いますが、バリアフリールームの有無の方が多いはずです。でも記載されていないことを考えると、「あえてバリアフリールームについては質問してほしくないのでは?」と感じられるくらいです。
この時点では、目的の宿泊施設にバリアフリールームの有無は分からない状態です。仕方がないので、電話で問い合わせすることになります。実際にバリアフリールーム自体が存在しない場合もありますが、ホームページには掲載していなくても1室だけ用意してある場合もあります。
やはり電話で確認しないと分からない現実です。残念なのは、電話で予約をすることになるため、一般の方々は宿泊施設の割引プランを受けることができるものの、障害者の場合は部屋だけの予約となってしまい高額になる場合もあります。
野球場・競馬場の指定席もネット予約ができない
ただこれは宿泊施設に限ったことではありません。野球のチケットなども大概は電話予約のみ。競馬場の指定席もネット予約ができずに現地で調達しなければなりません。言い換えれば、利用者にとっては、現代のネット社会において「電話=面倒臭い」という状況になります。
しかも電話ですでに埋まっていますと言われて、ホテルを3軒くらい立て続けに断られると気分的に失せてしまいます。「もう旅行をやめようか?どこも無理なんだよ・・・」と思うこともよくあることです。
こういった状況を防ぐためにも、今後は「ネット予約」の充実を図っていただくと助かります。そうなることで空室なのか満室なのか一目で確認することができます。その上で気になる点があれば、電話やメールでの問い合わせをする形をとれば、気軽に予約できる体制が作れるのではないかと思います。
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