バリアフリーを考える時に車椅子でクリアできる段差の高さとは?

2017.04.03 (月)

車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子で走行していると至る所でデコボコがあります。路面店などでは1・2段があるケースがよくみられます。どれくらいの段差ならクリアするのは可能なのでしょうか?

車椅子がそのままクリアできるのは1cm前後の高さ

実際には1cm前後であれば、前輪のキャスターを無理にあげなくても、走行中の勢いでクリアすることができます。しかし、それ以上の高さになると前輪のキャスターが段差を乗り越えることができません。そうなると車椅子は急ブレーキがかかります。

自動車の衝突事故VTRを見たことはありませんか?そのVTRでは、自動車が衝突したときにシートベルトをしていないと、身体が前へ放り出されてしまいます。車椅子に乗っている人はその状態と同じようなケースになるんです。

しかも車椅子に乗っている人は肢体不自由者であるので、自分で下半身をコントロールすることができません。そのため、身体が前へ放り出されて車椅子から落下してしまうと大けがにつながります。大概には膝から落ちて、打撲もしくは骨折になる場合が多いです。

都内の舗装道路はデコボコだらけで危険状態

東京都内の舗装道路については、皆さんご存知なようにデコボコや段差がかなりあります。しかも道路の角度も斜めになっていたりするので走行するのにはものすごく危険な状態です。

走行するときのポイントは、できるだけスピードを上げないことと、地面の形態を瞬時に見極めることだと思います。段差がないのか?穴ぼこはないのか?などです。

私のような脊髄損傷者の場合は、少しでも段差があれば、必ず前輪のキャスターを自力であげます。7cm未満の段差であればスムーズにクリアできますが、7cmを超える場合は、助走が必要になります。

但し、頸椎損傷者については、ハンドリムをつかむことができないので、前輪のキャスターを上げることができません。そのため、東京都内などはバリアだらけとなっているはずです。

スロープの先に段差があるようなケースは乗り越えられない

一番最悪なのは、スロープがあった先に段差のあるケースや段差の先にスロープがあるケースです。このケースでは2・3cmの段差があってもクリアできないことがほとんどです。なぜそういった設計をするのかとても不思議です。車椅子ユーザーにとってはかなり困ります。

段差においてもスロープにおいてもクリアできない場合は、車椅子が後ろへ後退もしくは後ろへ転倒します。かなり危険なケースとなります。

実際に車椅子に乗ってみて走行できるかどうか確認することが必要

出来る限り、車椅子の走行において前輪のキャスターを上げなくても進めるように舗装道路の整備を望みますが、行政もコスト面において変えるのはかなり難しいと思われます。

もし今後舗装道路を造る際には、健常者の方が車椅子に乗ってみて走行ができるかどうか確認すればこの段差はクリアできるかできないか実感できると思います。ぜひとも車椅子でも生活しやすい環境になっていくことを願っております。

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