職場の避難訓練を通してバリアフリー度を高めるポイント
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あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
職場において避難訓練を
年に数回実施されていらっしゃると思いますが、
マンネリ化にはなっていませんか?
何度も同じようなことをしていると、
避難訓練をすることに意味があると
勘違いしてしまいがちです。
何のためにやるのかが分からなくなってしまい、
従業員の方々も真剣に訓練をしなくなる
ようなことがよくあるものです。
そういった状況にしないためにも、
避難訓練そのものをいろいろな想定の下で
実施していかなければなりません。
そこで障害者のお客さまが
来店されていることを前提として、
避難訓練をしてみるのはいかがでしょうか?
意外にこういった機会があるからこそ、
従業員のこころのバリアフリー度を
高めていくことにもつながっていきます。
障害者のお客さまがいる前提の訓練シナリオ
私のサラリーマン時代には、
年2回の法定の避難訓練を
実施しなければなりませんでした。
地震発生と火災発生の訓練を
半年に1度ずつ実施しておりました。
毎回、人事総務課長だった私がシナリオを作り、
当日の訓練時における
従業員の役割を1人1人細かく決めていました。
そして地域を管轄している消防署へ
シナリオを提出して、その内容における
打ち合わせを毎回実施しておりました。
厳しい消防署員にあたると、
このシナリオでは不備があるとか
いろいろとご指摘を受けることもありました。
シナリオは毎回できるだけアレンジしていました。
なぜなら直営の従業員が200人以上、
テナントや警備・設備・清掃の従業員まで含めると
350人規模のショッピングセンターでしたので、
避難訓練自体がマンネリ化することも
十分ありました。
そうなると従業員が
ものすごく面倒くさそうに
ダラダラと歩き、
笑いながら避難訓練をする者も
出てくるんです。
こうなると何のために避難訓練を
実施しているか分からなくなります。
そこでシナリオをきちんと作ることに
意味があるんです。
そんな中で、
車椅子利用者・視覚障害者のお客さまがいる
設定で避難訓練を実施することもありました。
もちろん一発本番で訓練が
成功するわけではないので、
事前に自衛消防隊組織図の各担当に集合をかけ、
例えば、3階から1階まで階段を下りていくような
実践を想定した訓練を実施したりもしました。
事前に打ち合わせすることがバリアフリー度を高める
事前に集まって考えることのメリットは、
もし店内に車椅子のお客さまがいらしたら、
どう誘導して店外へ避難するか?
階段を下りる場合、車椅子のどの部分を
持ち上げるのか?
視覚障害者への声かけや誘導は
どのように対応をしたほうがいいか?など
参加したメンバーがお互いに話し合うことで、
お客さま対応へのバリアフリーを
考える機会にもなるわけです。
こういった機会をもつことで、
従業員のバリアフリーにおける
関心度が上がるんです。
1人ずつでも関心をもっていくことで、
1人⇒10人⇒30人…と増えていくのでは
ないでしょうか?
単に避難訓練をするだけでは
正直もったいないと思っております。
ぜひ避難訓練などを活用していただき、
いろいろな想定を考えてみることで、
店舗が活性化されていくことを願っております。
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