店舗の集客にもつながる「こころのバリアフリー」
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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
NHKの朝ドラでは世の中に即席ラーメンを
誕生させた安藤百福氏がモデルとなった
NHK連続ドラマ小説『まんぷく』が
放送されています。
安藤さんの
「誰もが思いつかないことを
誕生させること」
がとても魅力的であり、
私が活動しているバリアフリーの世界にも
通じているような感じです。
今はほとんどの方々がバリアフリーの
価値や魅力を感じることができなくても
きっと今後は多くの方々の
身近なものになっていくでしょう。
バリアフリーを求めている人は増えても、店は増えない
世の中は明らかに超高齢化社会へ進み、
私が車椅子生活のはじめた22年前と比べても、
多くの車椅子利用者が
社会の中で見かける状況になってきました。
その中で便利になった代表例は、
鉄道・飛行機などの公共交通機関や
ショッピングモールです。
残念ながら上記以外の業態については、
バリアフリー化になっているとは言い難く、
まだまだ遅れている状況でもあります。
でもこれからはバリアフリーが
ビジネスの手法に
なっていく時代になると思っています。
未だに多くの方々はバリアフリーを
福祉的な要素であると見ていると
思います。
でも実はバリアフリーこそが集客を上げたり、
企業の評判を上げる
素晴らしいツールになりつつあります。
私が今まで約13年間バリアフリースポットの
調査をしてきて気づいたことは、
店舗などのバリアフリー導入が
確実にリピーターを生むということです。
例えば、100人以上の企業の中には
1~2名の障害者が働いていることでしょう。
その障害者が車椅子利用者だったとします。
そうであれば新年会・忘年会などの懇親会で
バリアフリーの居酒屋を
探さなければならないでしょう。
でも現実にはバリアフリー化されている
居酒屋はほとんど見つからないのが現状です。
そこでバリアフリー化された居酒屋を
見つけることができたとしたら、
その居酒屋こそが次回・次々回にも
利用することでしょう。
集客や売上を考えても、
車椅子利用者1人に対して、
友人・知人・同僚など数名~数十名が
利用する場であれば
ビジネスに大きく影響します。
まさに集客を生み出し、
リピーターまで生み出す効果は絶大です。
設備がバリアフリーだけでは足りないものがある。それは?
但し「バリアフリー=設備の充実」だけでは
万全とはいえないでしょう。
お客さまが利用するということが前提となれば、
車椅子利用における接客・応対についての
ノウハウがどうしても必要となります。
そこで必要となってくるのが、
こころのバリアフリー対応です。
でもこのこころのバリアフリーを
従業員に向けて周知・徹底しようとしても
チームワークを必要とすることから
意外と簡単にできるものではありません。
なぜなら新しい取り組みに関しては
従業員は面倒くさいと言うことが
ほとんどだからです。
そこで重要なポイントは、
「ES(従業員満足)なくして
CS(お客さま満足)なし」を考えることです。
いかに従業員のモチベーションを上げるために
従業員の働きやすい環境をつくっていくことが
必要不可欠になります。
まさにチームビルディングを
考えなければなりません。
そして従業員の力で、
お客さまの喜べる店舗をつくっていくことが
初めて可能となり、
心のバリアフリーにも
つながっていくものだと思っています。
残念なことに、バリアフリー導入には、
お金がかかる、手間がかかるといった
ネガティブ要素が強いために、
その効果については
ほとんどの方々が未だ気づいていません。
だからこそバリアフリー導入は
新しい先駆けでもあり、
集客が上がり、リピーターにつながる
チャンスになるでしょう。
今こそ取り掛かる時期に
きているのではないでしょうか?
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