人によって接客が変わると、車椅子ユーザーはこう感じる。──こころのバリアフリー実践の鍵とは?

2025.07.25 (金)

人によって接客が違う――それが“バリア”になる時代

「こころのバリアフリー」を進めるには、接客の“ばらつき”をなくすことが重要です。

 

先日、ある駅前の喫茶店で1時間ほど過ごしたところ、私を含めて3組の車椅子利用者がいました。

 

私以外は高齢の方々で、今や車椅子ユーザーは「珍しい存在」ではなくなりつつあると感じます。

 

そんな中で、車椅子ユーザーに対する接客の質が問われるのは自然なこと。

 

従業員全員が一定レベルの応対を実践できれば、お店の信頼度とリピーター率は確実に上がります

 

(1)対応のバラツきは、別れのトラブルを生む


喫茶店内の様子

 

この喫茶店は3回ほど利用したことがあり、以前はとても丁寧な応対でした。

 

しかし今回は、全く違う体験に。

 

注文時、「テーブルまでお持ちします」が「ご自分でどうぞ」に変わっていました

 

車椅子で狭い通路を進み、空いているテーブルがなかったため、端で過ごすことに。

 

設備の問題ではありません。

 

問題は、対応が人によって変わることなのです

 

(2)教育で「ばらつき」をなくす


教育風景

 

私自身、スーパー勤務時代に接客の“個人差”で悩んだことがあります。

 

Aさんの接客は素晴らしいのに、Bさんは冷たい——

 

このような一貫性の無い対応は、お客さまにとって大きな不安です

 

結果として、「今日は店員さんが違うから行かない」と思われてしまうことも。

 

だからこそ、教育が不可欠です。

 

人によってサービスの調度が変わらないこと、これが店の信頼になります

 

(3)最後に、こころのバリアをなくすために


高齢者と車椅子ユーザー

 

特に高齢化社会の進行により、車椅子ユーザーはますます増加しています。

 

今日の対応がいいのに、明日は悪い、それが分かっているから不安になるのです

 

バリアフリーの本質は“こころのあり方”にあります。

 

単なるマニュアルではなく、相手の立場に立つ力を高める教育や体験が鍵です。

 

例えば、車椅子に試乗して店内を動いてみる。ロールプレイングを行う。

 

そんな小さな体験が、実用性の高い「こころのバリアフリー」を生みます

 

「人による差」をなくすことは、最大のCS向上に繋がります。

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