バリアフリーにおける車椅子走行のポイントを知っていますか?
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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
車椅子利用者は、日頃からバリアのない施設がどこにあるかを探しています。
やっと探し当てた施設でも、何かの不安があれば現地に問い合わせをするでしょう。
「車椅子でも利用できますか」
「大丈夫です」
との回答が返ってきたのでいざ行ってみたら、実は全く大丈夫ではなかったというケースがあります。
そこには電話に対応する人や現地で対応する人のバリアフリーにおけるノウハウがないために、トラブルになってしまうでしょう。
だからこそある程度バリアフリーにおけるノウハウを身に着けておくほうが、企業にとっては安心につながるでしょう。
知らないことがトラブルを招いてしまう事例
15年以上前にさかのぼる話ですが、自分が住んでいる茨城県のある有名なスポットに行きたいと思っていました。
当時はネットなどの問い合わせが充実していなかったこともあり、直接目的地へ行くことにしました。
駐車場には身障者用駐車スペースがありましたが、スポットそのものが車椅子で楽しめるかどうかが分かりませんでした。
不安に思って、係員さんに質問したところ、「この施設は車椅子でも行けますよ」と笑顔で答えてくれました。
そこで駐車場から入口へ向かったところ、かなり厳しい勾配でありました。
母が後ろから強い力で押すことで坂道を上り終えたものの、入口まで行ったらそこから先が砂利道になっていて、断念することにしました。
実際には「車椅子でも行けますよ」と笑顔で答えてくれた係員さんの言葉のようにはなっていませんでした。
その原因は係員さんが自分にとってのイメージだけで判断してしまうによるものでしょう。
そして車椅子で走行することの知識を全く知らなかったからでしょう。
坂があろうと砂利道があろうと、石畳があろうと段差がなければ大丈夫と判断してしまう人がよくいることです。
車椅子におけるイメージだけで判断しないことがポイント
でも企業にとっては、悪気はないとしても中途半端な回答をしているとトラブルが発生するにもなりかねません。
車椅子利用者が増えている時代であれば、その施設の具体的なバリアフリーのポイントを押さえておくことが必要になります。
できれば実際にその施設を車椅子に試乗して利用できるかどうかを確かめてみることや、車椅子利用者からの意見を聞いたりすることで、より正確な情報を掴むことができるでしょう。
注意すべきポイントは、ある程度のバリアフリーについての情報を用意しておくことと、個人のイメージで回答しないような態勢が必要になります。
そしていかにユーザー目線に近づけることが課題ではないでしょうか。
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