障害者雇用の可能性を広げることが活躍できる人材につながる理由とは?
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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
先日、ある交流会で
障害者雇用について話したときに、
どうしても既成概念から入ってしまうと
おっしゃっていた方がいました。
確かに普段から障害者と
話したりする機会がなければ、
今まで見たり、聴いたりした
テレビの情報のみで
判断してしまうかもしれません。
だから既成概念によって
偏った見方になってしまいがちです。
でも経験がないのであれば
やむを得ないのかもしれません。
むしろ今日からその偏った見方を
変えることから
はじめてみてはいかがでしょうか?
きっと障害者雇用の面で
何かのきっかけになるかもしれません。
健常者のときの自分は何も分からなかった
私自身24歳まで健常者だったので
その気持ちはよく分かります。
学校教育の中で障害者と一緒に学んだり、
話し合ったことはほとんどありませんでした。
中学生時代は、生徒会長だったこともあり、
同じ市町村にあった養護学校に
行くことはありましたが、
何度も行ったわけではなかったので、
さほど大きなつながりはありませんでした。
実際に1度や2度の交流だけでは、
何も分からないと言っていいでしょう。
ここからは私が健常者だった頃の話です。
イオン(当時ジャスコ)に入社して、
初めて赴任した店舗の中に、
多目的トイレがどこにあるかも
全く知りませんでした。
また車椅子に乗ってお買い物を
されている方も見かけたことは
ありませんでした。
当時はまだバリアフリーという
言葉も根付いてなかったので、
外出をしていた人も少なかったことは
まちがいありません。
でも多目的トイレがあったことさえも
気が付かなかった自分が
今になってみると
全く関心がなかった証なのでしょう。
その後、交通事故に遭い、
自分が車椅子生活になって
その店舗へ挨拶にいったときに、
自分の職場だった農産売場から
すぐ近くに多目的トイレがあったことを
そのときに初めて知りました。
そして実際に自分が車椅子生活になってからは、
多目的トイレが必須になることから、
意識をするようになりました。
だから多くの方々が
知らないことは、
おかしい事ではないように思います。
学校教育で学ぶような内容でもないので、
仕方がないでしょうし、
ご家族や知人に車椅子生活をしている人が
いることで関心をもったりするでしょう。
できることが増えるとやりがいにつながる
でも今は企業において
障害者雇用率の課題もあり
採用するか否かだけのポイントだけでなく、
障害者がどうやったら働きやすくなるかを
考えていかなければならない時期に
なってきています。
そこで今から障害者の雇用について
今までの既成概念を壊して
新たな気持ちで
1から考えてみてはどうでしょう。
そこで身体の機能の中で、
何ができるかなどをお互いの面談の中で
話し合うことでいろいろわかってくる
ことがあるでしょう。
障害者でも
残存機能を活かしていくことで、
「もともとできること」
「教えることでできること」
「本人がやりたいことで
頑張ればできること」
などが分かってくるはずです。
また身体の機能によっては、
「頑張っても難しいこと」なども
出てくるでしょう。
できる可能性を信じてみる
大事なことは、
この仕事は無理だろうと
上司がイメージだけで
勝手に決めつけないことです。
決めつけてしまうことで、
働ける領域を狭めてしまう
可能性があるでしょう。
私もサラリーマン時代には、
レジ業務であったり、
荷物をもったりする業務は
難しいことでした。
でも逆に言えば、
それ以外の業務においては、
障害者でも一般の健常者以上に
パフォーマンスを上げる業務も
たくさんあるわけです。
課長のときに行っていた
お客さまのクレーム対応などは、
障害者でもできる仕事だと思っています。
それはやりがいにつながります。
しかも健常者でもクレーム対応は
嫌がる仕事でもあり、
そういった業務であっても
障害者ができれば、
まわりの人以上に
能力を発揮させることも
可能になるでしょう。
だから既成概念を壊していくことで
障害者でももっともっと活躍できる場は
もっと生まれていくにちがいありません。
まずは勝手に
「できない」と判断することを
辞めてみることが
障害者雇用の
スタートになるでしょう。
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