職場において車椅子利用者のバリアとなる画びょうの存在
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あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
職場におけるバリアを考えたときに、
床に落ちている
画びょうなどがバリアになる場合があります。
私も事業所に勤めていた時は、何度も
タイヤがパンクをしたことがあります。
総合スーパーに勤めていたこともあり、
パンクをしてもサイクル売場で
直してもらうことができましたが、
一般の事業所ではそうはいかないでしょう。
車椅子利用者が在籍している職場では、
そういった細かい点にも
従業員同士で
チェックしたほうがいいポイントです。
床に画びょうが落ちていないかどうか
皆さんは、自転車に乗っているので、
お分かりになると思いますが、
道路に何かが落ちていただけで、
パンクをした経験があるでしょう。
車椅子も自転車と同様に、
タイヤを利用している乗り物なので、
パンクには十分注意が必要となります。
その原因となるのが、
従業員向け、お客さま向けの掲示板に
差し込んでいる画びょうが外れてしまい、
床に転がっていたところを
車椅子のタイヤで踏みつけてしまうケースです。
意外とこういったことは、よくあることです。
私が在籍していた企業においては、
A4の紙を掲示板に貼り付けるときには、
4角に画びょうを押し込むルールでした。
「そんなことまでルールにするのか?」
と驚くかもしれませんが、
社内監査では細かくチェックされて、
もし出来ていなかった場合には
監査の点数が減点となっていました。
実際に4角に画びょうが
とまっていない状況では、
残りの場所に負荷がかかっており、
風圧によって
ポロッと外れてしまうこともあるでしょう。
また画びょうを奥まで押し込まないと、
外れてしまうことさえあります。
だからこそきちんと画びょうを
とめておくことが必要になるのです。
誰もがお互いに働きやすい職場にするために
私が在籍していた事業所では、
掲示板にすでに糊がついている状態のもので、
初めの頃は画びょういらずで重宝していました。
ところが数年が経過すると糊が乾いてきて、
画びょうなしではとめることが
できなくなってしまいました。
しかも糊の加工をしていたためか、
掲示板そのものが堅くなっており、
画びょうを奥まで押し込むことが
できないくらいになっていました。
まさに中途半端な状態な
掲示板になってしまったことにより、
画びょうが床へ落ちやすくなってしまいました。
今思えば画びょうが床に落ちることだけでなく
画びょうを押し込んでいる
従業員のストレスにつながることから、
コルクボードのような掲示板に
変えてもよかったような気がしています。
また床で段ボールを開ける作業などを行っていると
どうしても細かいゴミが発生しやすくなります。
そういったゴミも車椅子には
大敵になる場合もあるので、
床に余計なものが落ちていないか
頻繁にチェックしたいものです。
これは誰もがお互いに
働きやすくなる職場にするためには、
従業員の誰もが
心がけていきたいポイントでもあります。
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