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車椅子利用者のバリアになる店舗の配線を解消するための方法
2019.02.15 (金)
あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
商業施設などにレジのLANの配線や
電源コードを床に張っているようなケースは、
状況によって危険を伴うことがあります。
なぜなら車椅子で走行するときに
配線の存在がバリアになってしまうからです。
具体的にどのような危険につながるのかを
ご説明します。
路面の凹凸は車椅子利用者にとってバリアとなってしまう
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実際に1cmの配線があったとします。
運が良ければそのまま乗り越えるでしょうが、
凹凸が身体に感じる衝撃は結構強いものです。
運が悪ければ、
前輪がバリアをクリアできないために、
クルマの衝突実験のように
身体だけが前方へ投げ出されます。
クルマのようにシートベルトをつけていないので
勢いがあればあるほど、さらに前方へ強く
投げ出されてしまうことでしょう。
立位・歩行ができない人が
車椅子に乗っているので、
投げ出された身体は
自分で支えることができないために、
地面へ叩きつけられてしまい、
骨折する人も多くいます。
トラブル回避のためには配線工事を予め予算化しておく
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そういったトラブルを回避するためには、
できるだけ配線そのものは
床下または天井へ
もっていくことが必要になります。
でもついつい起こりがちなのが、
催事場にて何かのイベントの際、
商品を販売しなければならないために
増設のレジを設置しなければならないことです。
そうなると一時的とはいえ、レジの配線を
床に張ってしまうことがあります。
そのためには、
催事場のルールをあらかじめ
決めておくことが必要になるでしょう。
さらに配線が長くならないように、
壁にあらかじめ電源の差込口や
LAN回線の差込口などを工事しておくことで、
増設のレジを壁に近いところへ設置すれば、
配線の問題はクリアになります。
もちろん工事費用はかかりますが、
年間予算を組むときに計画をしておけば、
突発工事にはならずに
経費管理もしやすくなるでしょう。
問題になるのは車椅子だけじゃない
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車椅子での走行と言いましたが、
実際にはベビーカーを利用する方であっても、
しいてはショッピングカートを使う方でも
凹凸の振動は手に感じてしまうものです。
しかも床に張っている配線は、
誰が見ても、
きれいには感じるものではありません。
また状況によっては、
上記によるタイヤで配線のほうが
切断されてしまうこともあります。
もしお客さまのクレジット決済の途中で、
レジがシャットダウンしたら大問題になります。
そういったトラブルを絶対に防ぎたいものです。
だからこそできるだけ、
路面にはなるべく
凹凸を作らないことをおすすめします。
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