バリアフリーの訴求効果が集客につながる大きな理由とは?

2019.08.30 (金)

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あなたの会社の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

日本の高齢者は3500万人がいる状況になっています。

 

そのためチラシなどの広告における訴求は、高齢者の方々が利用しやすいようなポイントを掲載することで、より選びやすくなるでしょう。

 

そこでバリアフリーをビジネスツールとして考えてみるのはいかがでしょうか。

 

お金がかかるという意見が多いとは思いますが、車椅子などの利用人口が高まることで、集客にもつながる施策にもなるでしょう。

選択肢に入る項目が掲載されていないのが一般的

今回、私が住んでいる地域の新聞に、ある日本料理店のチラシが掲載されていました。

 

「法事・慶事などに当店はどうですか」と書いてあるチラシでした。

 

サービス内容には、「無料送迎バス承ります」、「年中無休」、「駐車場完備」など。

 

料理の掲載メニューは〇〇御膳や〇〇会席という内容で、2680円~5980円までの価格帯が掲載されていました。

 

残念ながら、バリアフリーの情報は一切掲載されておりません。

 

私はこのお店のことはよくわかりませんが、法事などを考えると利用されるお客さまの中には、ご高齢の方々がいらっしゃることが多いでしょう。

 

そうなると法事で数十名いらっしゃる中には、1人か2人程度は車椅子を利用されるお客さまがいることが考えられます。

 

でもこのお店の情報にバリアフリーのことが書かれていないので、問い合わせをしない限り、不安のままでしょう。

 

そこでもしバリアフリーの情報があったなら、法事を利用するお客さまのニーズに応えることができるかもしれません。

 

超高齢化社会におけるターゲットとして考えるならば、バリアフリーの情報があるだけで大きく変わるでしょう。

 

利用者側からすると選択肢がほとんどない中で、そのお店だから行けるようになること。

 

経営者側からすると他のお店にはない展開ができることで、うちのお店だから利用してくれるようになること。

 

これこそ集客につながり、さらにリピーターにつながりやすいポイントになります。

車椅子利用者のニーズは料理よりバリアフリー

車椅子を利用される方々の多くは、極端に言えば

 

「料理が多少美味しくなくても、バリアフリーのお店を選ぶ」

 

という声をよく聴きます。

 

でも言い方を変えれば、バリアフリーのお店でなければ利用できないと思うからです。

 

なぜならバリアがあることで、トイレに行きたくてもいけないとか、階段を上れないとか、物理的に難しいと思ってしまいます。

 

いくら美味しいお店であっても、選択肢の中に入れることができないのが実情です。

 

だからこそ上記のようなチラシ掲載であっても、車椅子で利用できるかどうかが明記されていることで、お店選びのポイントに追加されることになるわけです。

 

時代背景を考えれば、業種によっては、コストがかかると考えるより、メリットのほうが大きいかもしれません。

今こそ車椅子利用者に目をつけるのが狙い目

なぜなら、超高齢化社会になっている現在では、車椅子利用者はマイナーな存在ではないことです。

 

私が在籍していた総合スーパーにおいても、15年前に創業祭のチラシにバリアフリーを掲載したことがあります。

 

一般的にスーパーのチラシに商品やイベント以外のことについては、掲載しないでしょう。

 

でも、当時の店長(業界のカリスマだった方)は、一般的なお店でやったことのないことをあえて掲載することを実行しました。

 

結果として、地域のお客さまにとっては反響がありました。

 

特に、地域のお客さまに伝えるということを考えると、ネット配信よりも、チラシによる訴求のほうが伝わりやすいという特性があったと思います。

 

地域でどこかに出かけようと考えている車椅子利用者やそのご家族には、素敵な情報になったのかもしれません。

 

なぜなら車椅子利用者にとっては、どこがバリアフリーか常に探しているからでしょう。

 

しかも世の中は行けないところばかりがほとんどで、行ける・行けないの情報が明確化していないことが課題だからです。

 

だから喜ばれるのではないでしょうか。

 

集客につながると考えれば、先ほどのような法事の会食であった場合、車椅子利用者1名が来店されることもないので、もっとチャンスは広がります。

 

家族・親戚・知人などが一緒に行くことで、たった1名の車椅子利用者が5人いや10人、場合によっては20人のお客さま増加にもつながるでしょう。

 

なぜなら車椅子で入れるお店を探したうえで、あなたのお店だから選ぶことになるからです。

 

つまりバリアフリー化のお店だけが選ばれる時代になっています。

 

しかも世の中の多くのお店が、バリアフリー化対応には取り組んでいない時代でもあります。

 

だからこそ今がバリアフリー化をするにはチャンスになるでしょう。

 

早く仕掛けるかどうかが大きなポイントになります。

 

ぜひ今こそ検討の余地があるのではないでしょうか。

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