共生社会のためには障害者の「害」にこだわるよりもっと大事な事とは?

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。最近では、障害者の表記が「障がい者」や「障碍者」になっていたりすることが多くあります。世間では、障害者は害ではないからひらがなにした方がいいと言う声もありますが、障害者本人に聞くと同じような反応ではないことが多いように思われます。

漢字表記の「害」が気になり始めたら「障」まで気になってしまう。

私が障害者になったのは21年前の1996年。その時には「障がい」や「障碍」という言葉はなかったと思います。その後、いつの間にかひらがなが目立つようになりました。確か岩手県のある自治体から広がったものだと認識しております。

但し、世の中における法律においては、「障害者差別解消法」を見てもわかるように漢字表記のままです。NHKも漢字表記のままです。私はあえて漢字のままでいいと思っております。

むしろそこにあまりこだわりを持っていませんが、そんなに気になるのであれば障害の「障」の字も気になります。意味は「じゃま、さえぎる、さしさわり」です。そうなると障害者の表記は、「しょうがい者」になってしまうかもしれません。こうなるとますますおかしくなるように思えます。

「障害は社会の側にある」という考え

それでも私的には、以前発表された千葉市長の考えがふさわしいと思っております。千葉市長の熊谷氏の考えは下記の通りです。

「障害者」とは「社会の障害」でも「身体に障害を持つ者」でも無く、「社会との関わりの中で障害に直面している者」という意味であり、私たちはその障害を一つひとつ解消していくことが求められている、と理解しています 。

さらに次のような回答もしております。

その考えから、私は「障害」を「障がい」と置き換えることには反対です。
「障害」という言葉が引っかかるからこそ、それを社会的に解消しなければならないわけで、表現をソフトにすることは決してバリアフリー社会の実現に資するものではありません。

あくまでも私たちの暮らしの中において、「障害は社会の側にある」ということで、社会をとりまく環境が変わっていくことによって、暮らしやすい社会になっていくと思っております。

障害者を見ると「かわいそうだ」「大変だね」と思ってしまう社会

しかし、日本では健常者が障害者を見ると「かわいそうだ」「大変だね」というような目でしか見られないのが実情です。障害者を見て「かわいそうだから助けてあげよう」という気持ちだけでは、いつまで経っても共生社会には程遠いと思われます。

最近よく言われている言葉に「感動ポルノ」という言葉があります。オーストラリアの障害のある女性(ステラ・ヤングさん)が発言した内容です。障害者が学校に通っているだけで達成賞を与えようという社会の動きがあったようです。でも本人は何か表彰をもらうような事をしていないのになぜ?と思ったそうです。

健常者からは「障害者なのに頑張ったね」と思ってしまうところが、障害者本人とのずれを生じさせています。私も以前は健常者だった立場なので、その気持ちは分かります。でも実際に自分が障害者になると今までの考え方では、決して社会は障害者にとって暮らしやすい環境にならないと思いました。

学校教育の中で障害者との触れ合う機会がないことが影響している

やはり私たち大人は学校教育の中で、障害者と触れ合う機会がなかったためにどうしても日常生活の中で障害者を見ても、対等な立場というようには見れないのかもしれません。だからイメージの世界だけで「障害者=○○な人」という見方が出来てしまいます。

今後は学校教育の中で「こころのバリアフリー」が義務化されることや、今では学校の中に障害者もいる環境になりつつあるので、子供たちの方が大人よりも共生社会に関心を持つのかもしれません。今後の課題は、少しでも社会のバリアを取り除いていくことだと思っております。

それでもハード面(建物・設備のバリアフリー)を変えようとしてもコスト的には限界があります。なかなか思いだけでは、変えることができないでしょう。だからこそソフト面(応対などのこころのバリアフリー)によって物事を解決していくことが望まれます。

障害の有無ではなく困っていることに気づくような社会が大事

今回の障害者と障がい者の件においても、漢字の表記よりもっと大事なものがあるんではないかという声が多く、「害」が漢字であることにはさほど気にならないという方が目立ちます。もちろん人の考え方なので人それぞれだと思いますので正解はないはずです。

大事なのは、「障害者=困っている人」という視点ではなく、障害の有無ではなく「困っていることに気づくような社会」になっていき、気軽にお互いが対等の立場でコミュニケーションを取れるような共生社会になっていくことを願っております。

車椅子ユーザーのための職場のバリアフリーには段ボールの整理が必要

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子ユーザーがいる職場で注意しなければならないのが「段ボールの整理」です。職場ほど段ボールを無造作に置いていたり、必要以上に置いていたりすることで通路が阻まれてしまいます。

段ボールが必要以上に多くあると通路はなくなっていく

大きなポイントは、保管期限の管理です。社内においては、どの書類がいつまで保管すべきか保管期限が決められています。もちろん永久的に捨てることができない書類もありますが、大概は〇年と明記されているはずです。

領収書などの経理書類は、比較的保管期限が長くなってしまいます。でもそうでない書類も多いはずです。その書類を捨てないでおくとドンドン書類が溜まる一方です。いつか捨てたいと思いながら、「書類が溜まる=段ボール」が増えるということにつながり、終いには、通路に置くというような問題が出てきます。

個人情報や機密情報であれば、きちんと施錠できる場所に保管するでしょうが、そうでない書類であれば、施錠する必要がないため、あちこちに置きがちになるでしょう。

保管すべき書類の廃棄予定年月日をきちんと明記すること

大事なのは、いつまで保管するかを段ボールに誰もが見て分かるように明記することです。一番ダメなケースが、いつの書類なのかを明記しながら、いつ捨てるかを明記しないケースです。

その場合はあとになって、この書類は〇年〇月だから24ヶ月後の▲年▲月に捨てられるとその都度計算しなければなりません。挙句の果てに面倒臭い作業になり、放置されたままになる場合をよく見かけます。つまり、事前に記入しておけばいいだけです。

重要なのは年間計画に落とし込んで、5Sを徹底すること

あとは予め捨てる作業をする時期を、年間計画で決めておくことです。半期にするのか四半期にするのか自分たちのルールがあれば、その時に一気にやってしまえばいいのです。

そういった取り組みを通して、通路だけでなく職場そのものがきちんと整理整頓されるはずです。整理整頓される職場だからこそ、一緒の職場で働く車椅子ユーザーの通路なども確保できるようになります。

こういったことは、職場の5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)というルールを守ってこそ、職場がスッキリするようになると思います。それが職場のバリアフリーの1つとして重要なポイントになるはずです。

※5Sとは→製造業・サービス業の職場環境の維持改善で用いられるスローガン

車椅子利用者でも利用できるバリアフリー的なテーブル・椅子の在り方について

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。最近はレストラン・居酒屋・バーに入ると気になるのが、テーブルや椅子の存在です。今後は高齢化社会の到来もあり、最近では車椅子利用者が飲食店に入っている様子も多く見かけるようになりました。ぜひともその上での対策を講じる必要があるように思えます。

高齢化社会に伴い利用できることで客数増を図るのがおすすめ

今後は高齢化社会です。高齢者は3300万人以上がいると言われております。もちろんほとんどの方々は、健康そのものですが、一部の方々は闘病中の方、自宅療養中の方などいらっしゃると思います。

そうなると外出はするけれど、車椅子を利用しなければならない方もかなりいると思います。そして私のような脊髄損傷などの障害者として車椅子を利用している人もそれなりの人数がいると思います。

今後は車椅子を利用している人とその方々と一緒に来る家族・友人・同僚なども含めると客数増にもつながり、行けるお店が少ない現在においては、「選ばれる」お店になることも可能です。明らかに他店にはない差別化です。

車椅子利用者にとって固定式の椅子があると利用できない

そこで飲食店に目を向けると、まず椅子が固定式になっているところは、車椅子利用者にとっては厳しい状態です。なぜならほとんどの方々は、乗り移りすることができないからです。むしろ、店内の数席分だけでも椅子が動かせるタイプであると可能になります。

よくあるのが焼肉屋などにある固定式のソファーです。通路側で車椅子のまま利用することが可能にも見えますが、従業員が料理を運ぶ時に邪魔になってしまう場合があります。また焼肉を焼く網までが遠い場合もあり、自分で焼肉を焼く楽しみが阻害されてしまう場合もあります。

できれば固定式のソファーだけでなく、可動式の椅子が置いてあるだけで車椅子利用者にとっては取り外せることにより使い勝手がアップします。別に全席を改善するわけではなく、一部だけでも対応できれば、車椅子利用者の選択の幅が広がります。

一段上る椅子があるとテーブルも高くなるため会話に入れない

バーなどにある椅子がものすごく高い場合はかなり厳しいです。つまり1段上がるタイプのものです。そうなるとテーブルも高い位置になります。車椅子の目線の100㎝付近にテーブルの高さがあって、一緒に行く方々の会話に入れないこともよくあります。一部のテーブルだけでも低いものがあったら、利用することができます。

通常のテーブルの他に補助テーブルがあれば対応できる

その他では立ち食いそば屋のような高さです。主に1人で食べることが多くなると思いますので、一部だけ固定式の椅子が取り外せて、補助テーブルが1つだけでもあれば助かります。

車椅子利用者が来た時だけ、補助テーブルを出す形であれば、立ち食いそば屋でも可能になるはずです。あとはそれをPRすることです。車椅子の利用者のために改造したものの全く来ないと無用の長物になってしまいます。

重要なのはせっかく改善したら、店内やネットを通してドンドン周知を図ることです。利用する立場である車椅子利用者もいろいろとバリアフリーの情報を探しています。ぜひともお互いの気持ちが通じて、人気のあるお店になっていくことを願うばかりです。

仕事をしていく上で書類を断捨離することも必要

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。世の中で話題になった「断捨離」という言葉がありますが、社内の中でも書類の断捨離をすることで仕事がスムーズになります。いかがでしょうか?

書類の山になるとどうしても効率が悪くなる

仕事をしていると溜まってくるのが書類。書類が多くなると意外にも私はストレスになってきます。机の引き出しやら机のまわりに書類だらけになったら、気持ち的にもスッキリしないものです。

ちょっとした内容なら手帳に書き込むのがいいです。A4の用紙を1枚持つのであれば数行書き込んで、印刷しないのがおすすめです。送られてきたメールを何でも印刷する人がいますが、用紙のコストも無駄にし、無造作に置くことで管理ができなくなります。仕事の能率が明らかにダウンします。

もちろん重要な書類は簡単に捨てるわけにはいきません。保管期限などが明記されているものは、嫌でも保管せざるを得ませんが、そうでないものは1年間見なかったら捨てるべきです。

なぜならとにかく役職が上がると書類は溜まりまくります。課長時代には1日40のメールが送られてきて、何でも印刷していたら用紙の山になり、かなりのストレスになります。出力した用紙をもう一度並べ替えるだけでも容易ではありません。でもそうやっている方々はたくさんいます。

書類を断捨離する日を設けることでスッキリする

そのため1週間に1度は、自分の身の回りを整理整頓する日を決めていました。私にとっての「断捨離の日」です。これにより気持ち的にもスッキリします。毎日やるには暇がない、1ヶ月に1度だと溜まりすぎると考えると、1週間に1度くらいがいいと思っております。

さらに書類をやたらビニール製のファイルに入れたがる人がいますが、契約書や決裁伺い書のような重要書類以外はなるべく入れないことです。あとで捨てるときにストレスが溜まるからです。とにかく抜き出しにくい。書類を廃棄する際にファイルごと捨てるわけにはいかないからです。

よく言われるのが「そんなに捨てて大丈夫ですか?」の質問ですが、通常の書類で1年間全く見ることのない書類は、2年・3年経っても見ることがないのがほとんどです。なぜなら時代は進んでいくので、過去の事例を参考にすることはめったにないからです。

捨てる際には書類を作った人への配慮も大切

あとは捨て方にも注意した方がいいと思います。なぜならばその書類を作った人への配慮が必要です。手渡しで頂いてすぐにゴミ箱へポイとする方はいませんが、時間が経過してゴミ箱に捨てる時にはなるべく作った人の目が届かないような形で捨てるといいでしょう。失敗すると気まずい関係にもなりがちです。

それと今後見るだろうと思われる書類は、仕事をしていると大体想像がつくものです。そういった書類だけは、きちんと保管しておけばいいと思います。身の回りを常に軽くしておくことが、日常の中でもストレスを溜めないやり方だと思っております。それが仕事のスキルアップにもきっとつながります。

車椅子ユーザーにとって旅行の際に欠かせないアイテム「折りたたみ式リーチャー」

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。1泊・2泊の旅行であればあまり気にならないのが洗濯ですが、長期にわたる旅行の際にはどうしても洗濯をしなければなりません。そういった場合はどうするか?

荷物を最小にするために圧縮袋が役にたつ

まずは着替えの服を多く持っていかなければならない場合は、よく通販で販売している圧縮できる袋が意外と役に立ちます。なぜなら必ずしもすべての宿泊施設で洗濯ができるとは限らないからです。

私は昨年の11月中旬から1ヶ月をかけて、日本1周旅行をしました。その際は2日に1回の割合で洗濯をしました。以前にもご紹介しましたが、折りたたみ式のマジックハンド(正式名:リーチャー)が活躍しました。

折りたためないマジックハンドは、長さが傘くらいありますので持ち運びには適していません。たまたまAmazonで検索をしていたら、折りたたみ式のものが見つかったんです。強度は多少落ちますが、気になるレベルではありません。

宿泊施設の洗濯・乾燥時にリーチャーがおすすめ

宿泊施設において全自動洗濯乾燥機(斜めドラム)を設置しているビジネスホテルは少なかったです。ちなみにダイワロイネットホテルは設置されておりました。斜めドラムは使いやすいですし、洗濯も乾燥も一気に済むのは宿泊客にとって便利なことはありません。

通常は洗濯機と乾燥機が別々になっております。そのため洗濯が終了した時に取りに来なければならない点と必ずしも洗濯が終了した時に乾燥機が空いていとは限らない点です。乾燥機が空いていなければ、一旦洗濯物を部屋に持ち帰り、乾燥機が空いたころを見計らって乾燥機にかける面倒臭さです。

別々になっているタイプではもちろん斜めドラムになっていません。洗濯機の奥から取り除くのもマジックハンドが必要ですし、乾燥機から取り出すときもマジックハンドが必要です。なぜなら乾燥機の高さは車椅子の高さである100㎝の目線から覗けません。

スマホとの併用で洗濯・乾燥もばっちり

コツはスマホを持っておくことです。スマホで乾燥機のドラム内を撮影します。手を挙げてドラム全体の写真を撮るといいでしょう。そうすればドラムの取り残しが分かります。あとはその場所をめがけてマジックハンドをドラム内に入れます。

さすがに宿泊施設の女性に「すいません」と声をかけにくいのも事実です。いくら洗ったからといって下着を取ってもらうわけにはいきません。しかも宿泊しているビジネスマンは、イライラしているので頼みにくいです。

アニメの怪物くんのように手が伸びる便利さを感じる

マジックハンドは洗濯時だけでなく、部屋のどこでも重宝します。さすがに車椅子に乗っていては届かない場所はたくさんあります。そういった時にも役に立ちます。例えば、風呂のシャンプーが湯船の奥にあったりすると間違いなく取れない中で、マジックハンドがあると取ることが可能になります。

旅行の際に一番役に立ったアイテムが、折りたたみ式マジックハンドでした。車椅子に乗っていると低い体勢であるために不便があります。マジックハンドはアニメの怪物くんのように手が伸びるような気分になれるので、ぜひともおすすめです。

車椅子利用者が電車に乗る場合には駅の構内図の確認が必要

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。最近は公共交通機関を利用して出かけることが多くなりました。その公共交通機関を利用する際のポイントを考えてみたいと思います。

最近は駅員さんの対応がものすごく早くなっていてありがたい

先日は東京の水道橋に行く用事があり、茨城のつくばエクスプレス守谷駅~つくばエキスプレス秋葉原駅~JR秋葉原駅~JR水道橋駅まで電車の乗り継ぎをしました。

最近は駅員さんのご配慮があって、駅で思った以上の待ち時間にならないことがほとんどです。目安的には、改札時に乗車をお願いしてから、5分後以降の発車する電車になります。

現在の時間が9時50分の場合、9時55分以降の電車に乗ることになります。さすがに一般の人と同じように、9時52分の電車に乗るといったことは難しいでしょう。そのためには、時間の余裕を持っておく必要があります。

駅の構内図は事前に確認しておく方がいい

あとは目的地の駅の構内図をきちんと見ておいた方がいいと思います。例えばJR水道橋駅であると、出口は東口と西口があります。この西口と東口はJR総武線の車両の両端になります。そのため距離が意外と長くなります。

今回は、東口を利用したかったので問題はありませんでしたが、西口を利用したい場合でも西口にはエレベーターがついておりません。そのため、東口の改札を一旦降りてから、外の道路を使って西口に行かなければなりません。

そうなると他の人はすんなり西口の改札から、東京ドーム・後楽園ホール・場外馬券場のウインズに行けますが、車椅子利用者は西口の改札を降りれないので、余計に時間がかかることを想定しておいた方がいいでしょう。

西口の改札脇には、車椅子の多目的トイレがついているのですが、エレベーターがありません。JR東日本の構内図には昇降機も掲載されていないので、多分階段のみとなります。もしかしたら別の措置があるのかもしれませんので、ご存知な方がいたら教えて下さい。

もちろん西口にもエレベーターを設置すればという意見もあると思いますが、コストの問題だけではなく設置場所の問題も出てくるので簡単にはいかないと思います。そのため公共交通機関を利用する場合は、駅の構内図を確認した上で外出するのがおすすめです。

ネットの乗換案内は健常者用にできているので参考程度にとどめておく

ポイントはネットの乗換案内より30分位余裕を持つことだと思っております。乗換案内は、健常者の方の目線で作られております。そのため乗車号車・階段など自分の思い通りになります。あとはできるだけ乗換回数の少ない方が楽だと思います。たまには公共交通機関での外出もいい気分転換になりますよ。

車椅子ユーザーが利用できるバリアフリーな遊園地は?

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子ユーザーでもたまにはエンターテイメントを楽しみたいことがあります。その中でも遊園地などはどうなのでしょうか?

ジェットコースターに乗るのはかなり難しい

学生の頃はよく遊園地などには行きました。東京ディズニーランド(当時はディズニーシーは存在しない)・としまえん・後楽園ゆうえんち・西武園ゆうえんちなど。わざわざジェットコースターを乗るために1人で遊園地に行ったこともあります。

車椅子ユーザーでジェットコースターに乗れるかというと、正直難しいと思います。15年位前の事故が影響していると思います。肢体不自由者がジェットコースターに乗車して死亡した事故を憶えております。やはり麻痺している箇所があると、ゴンドラが落下したときに踏ん張り切れないのかもしれません。

この死亡事故により東京のの某遊園地は、営業停止処分になりました。その後は半年か1年後に復活しましたが、今では私のような車椅子ユーザーは乗車できないと思います。乗りたいという気持ちがあっても、事故につながる可能性があるからです。そう考えると車椅子ユーザーが楽しめる遊園地はあまり存在しないですね。

ディズニーとUSJはどうなのでしょうか?

2大エンターテイメント施設においてはどうなのでしょうか?東京ディズニーランド・東京ディズニーシーとユニバーサルスタジオジャパンです。私は残念ながらディズニーシーには行ったことがありません。

敷地内のアップダウンが激しいので、結構疲れると聞いておりましてまだ行っておりません。今後は、一度電動アシスト機能を持ち込んで利用したいと思っております。

東京ディズニーランドには行きましたが、利用できるアトラクションは少ないですね。一部のショーのようなものに限られてしまいます。車椅子から専用ゴンドラへの乗り移りが出来る人ならば、アトラクションは増えると思います。立位が取れない人は厳しいでしょう。

USJは車椅子ユーザーでも楽しめるものが多かった

ユニバーサルスタジオジャパンは、ディズニーランドに比べて、利用できるアトラクションは多いですね。ジョーズの船にも乗れましたし、その他のテーマパークも利用できるものが多かったです。ショーについても東京ディズニーランドより面白かったのを憶えております。

両社とも多目的トイレについては、ものすごく多いので助かりますし、駐車場についても充実しております。今後は実際にジェットコースターに乗らなくても、ジェットコースター気分を体験できるような機器が登場することを楽しみにしております。

車椅子の価格が意外と高額なのはオーダーメイドだからです。

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。以前はショッピングモールや総合病院で利用されている車椅子と自走式の車椅子の違いをご紹介しましたが、今回はその自走式の車椅子において背もたれの高さについてお伝えします。

高額な車椅子ほど生活していく上での質を求めている

自走式の車椅子の価格は、安くても20万円位から、しいては外国製だと40万円前後もする高額なものです。1日中使用するためには、できるだけ乗り心地のいいものだったり、動きやすいものだったり、生活をしていく上の質の部分を求めています。もちろん、高額であっても条件に満たせば、市町村からの補助がいくらか出ます。

ほぼオーダーメイドであり、自分の身体に合わせて車椅子を製作します。障害のレベルに応じて背もたれの位置なども変わります。体幹の強ければ背もたれは低く作りますが、逆に体幹が弱ければ背もたれは高く作ります。

体幹の強弱とは、どの部分から下の部分が麻痺しているかによって変わります。例えば私のような脊髄損傷の胸椎5番(みぞおちより下が麻痺している)の場合には、腹筋・背筋の機能が効きません。そうなると寄りかかることが必要になってきます。

背もたれの高さは障害レベルに応じて決めている

寄りかかるということは、背もたれを高くしなければならないんです。頸椎損傷の方ですと、私よりもさらに背もたれを高くしないと厳しいかもしれません。また腰椎(腰より下が麻痺している)場合は体幹が強いため、腹筋・背筋が効くために背もたれを低くすることが多いです。

そこで疑問があると思うのが、なぜ背もたれを低くしなければならないのでしょうか?その答えは、低い方が車椅子を漕ぎやすくなるからです。漕ぎやすくなると外出先での走行するのに、ものすごく快適になります。

直進だけでなく直角に曲がる際においては、背もたれの状況によって大幅に変わります。低ければ低いほどスムーズになるでしょう。そのため、障害レベルの軽い人が背もたれの高い車椅子に乗ったら、逆に動きにくいはずです。

ところが障害レベルの重い人が、背もたれの低い車椅子に乗ったらどうでしょうか?この場合は、寄りかかれないのでものすごく怖さを感じます。そういった点がこの背もたれの違いにあるのです。簡単なようで難しいポイントです。

車椅子こそオーダーメイドで作ることが重要です

そういったことから高額であってもオーダーメイドで作ることがとても重要な意味をもちます。実際には背もたれだけでなく身長や足の長さなども含めて、いろいろ部分を測っていきます。車椅子選びがいかに重要なのかをお伝えすることができたと思います。少しでも興味をもっていただけたらありがたいです。

車椅子ユーザーの職場のバリアフリーは机の配置も重要

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。先日は職場のバリアフリーということで、事務用デスクの机の高さなどについてご紹介しました。今回は机の配置について考えてみたいと思います。

狭いオフィスの中で机の配置を決めるかがポイント

最近はIT企業などにおいて、決められた机ではなく気分によって好きな机座ることができるような試みも行われています。いかにも職場がカフェのような机の配置になっており、観葉植物があちらこちらに置いてあるような雰囲気はテレビのビジネス番組でよく見る光景です。

しかしそんなかっこいい職場があまりあるわけでもなく、私が働いていた職場は昔ながらの机の配置でした。特に総合スーパーや食品スーパーのような小売業は、売場面積を大きく作るのにも関わらず、事務所(オフィス)はものすごく狭いような配置になっています。

机の配置は一番奥が店長(部長)クラス・その手前の島の奥が課長クラス・そして係長(主任)クラスとなり、役職のない方々は島の一番手前になるといったのがほとんどの配置だと思います。私も課長の時は、島の一番奥に座っていました。

チームのメンバーとのコミュニケーションが重要

私のいた職場は通路幅がしっかりとっていたので、車椅子で通れないスペースはありませんでした。転勤先でも通路幅の確保には、職場のメンバーで協力していただきました。横幅80㎝以上はあったと思います。

ただ通路幅が確保できない場合もあると思います。そういった場合にはどうするのか?まずはチームのメンバーがいる机の島で場所を確保することです。それは仕事をする上での最低限のレベルとした方がいいと思います。

別のチームメンバーがいる机の配置の方が座りやすくても、チームメンバーとコミュニケーションの取れない場所は不適です。大事なのはチームビルディングをする中に、チームメンバーの全員が身近にいることが大切です。

通路の確保も重要な課題となる

もし場所の確保が問題であれば、チーム全体(課長を含めた)机の移動が望まれます。又はその机の島の中でなんとか場所を作れないかを考える方がいいと思います。

そして大事なのは通路幅を確保することです。よくあるのが狭い環境の中で後ろを通りますから動かなければならないケースです。1日に1度くらいならいいですが、何度も通るのであれば、声をかける車椅子ユーザー側も動かなければならない従業員側も気まずくなります。

忙しい最中だと声をかけにくい従業員もいるはずです。さすがにカリカリしている従業員に「失礼します。後ろを通りたいので・・・」と言うこと自体、辛いものです。そういう環境を失くすためにも、はじめから通路幅を確保しておくことが大切です。

利便性と効率性を高める職場環境を創ることもポイント

あとはよく使う書類などがとりやすい環境にしたり、全員が使う文房具でも頻度が高ければ、各自の机に入れておくくらいの方が、利便性が高まると思います。コストがかかるという人もいますが、利便性や効率度を上げる方がコストが少なくなりますし、職場環境も改善できると思っております。

企業ではついついコストを下げる方に傾いてしまいがちです。私も総務課長を経験していたので、コスト管理の責任者でした。でも無理をしたり、我慢したりすることが逆に効率を下げたり、職場環境を悪化させるのであれば、違うやり方はないだろうか考えてみることが大事です。

重要なのはあらゆる方法を考えてみることです。業務改善をするために些細なことでもやってみよう、挑戦しようと思う風土こそが、社内の業績に貢献できる一歩につながると思っています。とにかく面倒臭がらないことから始めてみることです。その風土が車椅子ユーザーの働きやすい環境にもつながると思います。

食品売場のバリアフリーに欠かせない車椅子用ショッピングカート

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。ショッピングモールや食品スーパーにおいてぜひとも設置しておきたいものは、貸し出し用の車椅子です。普段から車椅子を利用している方は、自分の車椅子をそのまま持ち込むと思いますが、長い距離を歩くのが困難な人は、貸し出し用の車椅子を利用するでしょう。

貸し出し用の車椅子とともに設置することで差別化

車椅子を用意している店舗は、かなり多くなっております。乗り心地を考えるとクッションの設置も望ましいところですが、普通に貸し出し用の車椅子置き場に置いておくと盗まれてしまう可能性が高いです。できればサービスカウンターなどで貸し出しができるようなサービスがあってもいいですね。

今回私が提案するのは、食品売り場における車椅子利用者向けのお買物カートです。車椅子のフレームに挟むだけで利用することができる優れものです。最近はショッピングモールなどにも設置されておりますが、あまり使用されている様子を見かけません。

意外と知られていない車椅子利用者向けのショッピングカート

車椅子ユーザーに聞いても「そんなのあるの?」というような声が返ってくることもよくあります。なぜなら貸し出し用の車椅子置き場には、車椅子ユーザーは行かないからだ思いますし、使用方法が明記されていないのでどう使ったらいいのか分からないのが実情だと思います。

でもこの機器は本当に便利です。一人で買い物をする際にショッピングカートのように使うことが可能です。食品売り場でかなりの量を購入する場合にはかごを満杯にしても大丈夫です。

通常の場合は、自分の太ももにかごをのせてお買物をすることが多いと思います。買い物の量が少ない場合にはわざわざ車椅子用ショッピングカートを取り付けるのが面倒だと思いますが、量が多い場合には麻痺している太ももにかごを置くのはあまり好ましくはありません。

ショッピングカートだけでなくプレートを用意しているところもある

最近では、直接かごが太ももに当たらないようなかごをおくプレートも出ています。購入量の少ない場合には便利かもしれません。残念ながらプレートにおいてもあまり浸透していないのが実情です。

大事なのはどうやったら伝わるかです。優れものがあってもPRをしないと単に置いてあるだけだと思います。そして意外に注意しなければならないのが、車椅子の清掃です。

忘れてはならないのが貸し出し用車椅子の清掃

ショッピングカートやかごというのは専門業者によって、コンスタントに洗浄しておりますが、貸し出し用の車椅子については自前で清掃しなければなりません。利用する方からすると人が交代で利用しているので、きれいな車椅子に乗りたいものです。

誰かいつ掃除するかを決めておくことも店舗のバリアフリー度を上げるために必要なポイントとなります。雑巾をもってハンドリムなどを拭いたりするだけです。ぜひとも些細な部分にまで目を光らせるといいと思います。