職場における車椅子利用者の通路のバリアフリーとは?

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。企業に勤めていた21年間を通して、車椅子利用者が仕事をしやすくなる職場環境について考えてみたいと思います。今回は職場における通路のバリアフリーについてです。

車椅子の通路幅を見据えた設定こそが業務効率をアップさせる

車椅子の横幅は最低でも60㎝近くになります。そのため通路幅は60㎝より少ないと直進走行だけではなく、通り抜けすらできなくなります。曲がる場合ではもっと大きな幅を確保しなければなりません。もしこの通路幅が狭すぎると以下のような問題点が発生します。

1つ目は通り抜けられないケースです。机やキャビネットのような固定されているものがあった場合は通路になりません。人の手を通して動かすのも困難でしょう。まさに行き止まりです。そうなると別のルートを探さなければなりません。もしくは業務を他の人に託さなければなりません。

通路が確保できないだけで、業務を他の人に託すのは、効率面で大きなロスが発生します。もし車椅子利用者が通路の先にある業務に支障がないのであれば、通路の問題を解決することで、他の人に託さなくてもいいわけです。

託された人も別の仕事をしている中で、その仕事をとめてしまいます。そうすることによって業務効率は一気に落ちます。一つのバリアによって、業務効率をあえて落とすような行為は企業にとってマイナスだと考えるべきです。

狭い環境の中で人が密集して仕事をすることはマイナス

2つ目は人が座っている後ろを通る際、動いていただかないと通れないケースです。これはよくあるケースです。私が勤めていた事業所ではほとんど解消しましたが、他の事業所に行くとまさにこのケースが多く発生しております。

この場合は、根本的な問題が考えられます。明らかに机と椅子の数が多かったり、事務所に在籍している人数が多いケースが考えられます。人数が多すぎると居心地が悪くなります。そうすると障害者だけでなく誰もが仕事をしやすい環境ではなくなります。

具体的に言うならば、満員電車の中で仕事をすることと、空いている電車の中で仕事をすることの効率性はどちらがいいかということと同じです。答えは明らかに後者です。もしそうなっていなければ、今すぐにも業務改善が必要です。

状況によっては車椅子利用者が悪者扱いにされるケースもある

話を元に戻しますと、動いていただかないと通れないために毎回「すみません、うしろ通りますので・・・」と声をかけなければなりません。これも先ほどと同じように動かなければならない人は、その仕事をとめてしまいます。これも同様に業務効率は一気に落ちます。

さらに1日に何度もこのようなことが起きると、カチンとキレるチームメンバーもいるはずです。そうなるとチームビルディング上でもマイナスになります。あの人がいるから仕事ができないというような従業員も現れることもよくあります。こうなると車椅子利用者が、悪者扱いになるケースさえあります。

働きやすい職場環境こそが業績を上げる一歩につながる

残念なのは、このようなことが起きていても全く気がつかない職場環境です。私はそんな問題にかかわっている場合じゃないと思っている人こそ、チームの規律を乱している人になっていることがよくあります。

私が車椅子生活になって着任した時に出会った上司は、このような課題を真剣に取り組んでくださいました。その方は私に対して「すみません・・・と言わなくてもいい。障害者と健常者とが一緒に仕事をしている中ではそれが当たり前なんだから」と言ってくれました。とてもありがたい言葉でした。

だからこそ私は自分が課長になった時には、障害者だけでなく誰もが仕事のしやすい環境を創ることを目指しました。働きやすい環境こそが業績を上げていく一歩にすぎないからです。まずは職場にいる車椅子利用者の方に通路を通ってもらうことから始めるのが一番わかりやすいと思います。

店舗のちょっとした対応は車椅子利用者にとってありがたいバリアフリー

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。店舗における車椅子のお客さまに対する接客応対について、ちょっとしたポイントがとても好印象を受けることがあります。その点をお伝えしたいと思います。

付き添いの人が居る居ないに関わらず対応をした方がいいポイントとは

車椅子利用者が1人で訪れる場合と付き添いの方と一緒に訪れる場合ではお店の方の対応が違ってくると思いますが、以前ある車椅子ユーザーの声によると「付き添いの人が居る時と居ない時では、お店の従業員の対応があまりにも違いすぎる」と申していました。

付き添いの人が居ると、あえて手助けしなくてもいいだろうと思うのでしょう。しかしそうであっても、お客さまをお迎えするためには居る・居ないに関わらず、対応した方がいいポイントはあります。

そこはさりげない対応が重要です。例えば、お店に入る時とお店を出る時のドアです。車椅子利用者は押したり引いたりするドアは苦手です。ファミレスなどは2重扉になっていて入室するのがかなり大変です。ドアを押さえておかなければ、中に入ることができない場合があります。

入店されるときは気がつかないのでやむを得ないと思いますが、お客さまが帰られる時にはドアを開けてあげるのが、丁寧な接客応対だと思います。ほとんどのお店が会計を済んだら、そのまま持ち場に戻ってしまいます。

こういった部分においてドアを開けてあげて、ドアを押さえておくことなどは凄く丁寧なお店だと感じる部分です。この人を大切にしていると思うようなお客さまの自尊心に響くと思います。

車椅子のお客さまの目線に合わせることで親近感が湧く

あとは注文を取る時などは、車椅子の方の目線まで身体を低姿勢にして受けるといいでしょう。上から目線ではないところが、とても親近感が湧くはずです。

以前、居酒屋の和民でこのように車椅子の方の目線で注文をとってくれると、とても気分が良かったのを覚えています。些細なことですが、車椅子利用者にとってはお店の方の対応一つが重要となると思います。

なぜならそのようなことをしているお店がほとんどないということだと思います。だから逆にいい部分が目立つのではないかと感じています。どうしても車椅子利用者にとっては、お店に入るとオプションのような気分になりがちです。

お店の方はあえて車椅子利用者に目線を合わさないケースが多いです。むしろどうしたらいいのか分からないから合わせられないかもしれません。理由は車椅子利用者と話したことがないといったことが挙げられます。

「選ばれる」お店になるためにはお客さまの立場に立つこと

今後は高齢化社会が進み、車椅子利用者が増えていく世の中です。少しでも感じのいい接客対応が必要になるはずです。「選ばれる」お店になるためには、今までとは違ったお客さまの立場になった接客応対が望まれると思います。

上司に対する仕事の進め方によってスキルアップができる

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。仕事のスキルアップをする際には、どうしても上司に対する仕事の進め方がポイントになります。最近は上司からのパワハラを受けてしまい、メンタルを壊してしまうケースもよく聞きます。

価値観の違いがあるので、どうしたらうまくいくかは非常に悩むところです。でも組織の中でやっていくには、上司とのベクトルを合わすことがとても大きな重要なポイントとなります。私なりにどういう風に仕事を進めていたかをご紹介します。

上司の達成したいミッションに早く気づくこと

まずは上司が達成させたいミッションを早く気づくことです。仕事ぶりを見ているとどういったことに力を入れる人であるのかが分かってくるものです。力を入れているものはマストだと思った方がいいでしょう。

具体的に言うと、どの部門の売上を高めていきたいのか?どのコストを縮めていきたいのか?どのようなチーム作りをしたいのか?ルールを徹底したい人なのか?組織のつながりを重視するのか?社内教育に力をいれたいのか?を知ることです。

その中でどういうことをしたら嫌うのかも知っておくことです。こちらも具体的に言うと、締め切り期限を気にするタイプなのか?従業員を粗末にすることを嫌うタイプなのか?整理整頓できない人を嫌うのか?などいろいろとタイプがあるはずです。

上司の仕事を自分事として捉えること

次に上司のタイプが分かったら、上司の仕事を自分事として捉えることです。上司ならどういう風に考えるのだろうと思ってみることです。そうすることで自分の仕事のスキルアップにもなります。いつかはそのポジションを自分が担うことにもつながります。

もし上司が緊急で不在になっても、業務が十分務まります。上司だって具合が悪くて休むこともあれば、緊急入院することもあります。そういったときに活躍できるかどうかが自分の株を上げるチャンスです。そして上司にも喜ばれます。

上司への提案は上司の気持ちになって行うこと

さらに上司に仕事を提案するときには、「こういう風に考えたのですが、いかがでしょうか?」とまず自分自身が、上司の気持ちになって提案をしていくことです。上司の気持ちが分かって遂行した業務は、上司にとって答えはYESです。しかも上司がわざわざ時間をとらなくても、部下がすべてやってくれると思われるでしょう。

そうすることで、上司は部下に対して信頼を置くようになります。この部下がいたら仕事が回ると思われるにちがいありません。そこには上司とのコミュニケーションが図れると思います。

大事なのはお互いのコミュニケーションが円滑になること

ここまで言うとYESマンになることなのか、ご機嫌取りにならないといけないのかと思ってしまうかもしれませんが、そういうことを言っているわけではありません。あくまでも上司のタイプを見抜くことなんです。そのタイプが分かれば、自ら地雷を踏むことはなくなります。

職場でいろんな人を見てきて、あまり望ましくないケースが「どのようにしたらいいでしょうか?」と上司に頼るケースです。状況によっては「君はなぜ考えないのか?」と言われてしまいます。また上司が忙しい時に、「質問があるんですが・・・」と場の空気を考えない人も地雷を踏んでいます。

但し、上司がコンプライアンス違反をしている場合などには、上司に物申すことも必要です。明らかに誤っていることに気づいてもらうことです。状況によっては、自分まで災いを招いて連帯責任を取らされる場合もあります。

プロ野球で言えば監督を支えるヘッドコーチ的な役割

最後に組織で仕事を成し遂げていくためには、プロ野球に例えるならば、部下は、上司のヘッドコーチ的な役割であるのが望ましいと思います。名監督にするのは、目立たないながらもヘッドコーチの力が大きいはずです。そしてチームは強くなるはずです。

私は上司には本当に恵まれました。課長まで昇進させていただいたのは、直属の上司のおかげだと思っております。自分が「障害者だから○○」と本部から思われた時にも、かばってくれたのは上司です。私はその恩は一生忘れません。同じベクトルに向かうからこそやりがいを感じると思います。

車椅子ユーザーにおける健康維持に欠かせない機器とは?

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子に乗っている生活は、どうしても1日中座っていることが多くなりがちです。でも車椅子利用者にとって下半身のケアはどうなのでしょうか?立位になって下半身に負担をかけることが意外にも大切なことはご存知ですか?

骨密度の低下は車椅子ユーザーにとって大きな課題

私も長年車椅子生活をしている中で、下半身のケアに気づいたのが数年前でした。座っていると股関節部分がいつも曲げたままになっています。そして足には一切の負荷がかかっていません。これはどうしても車椅子ユーザーにとっては対応しにくい課題です。

最近高齢の女性の間でも課題になっている骨密度ですが、車椅子ユーザーにとってはさらに深刻な状況です。私も以前骨密度測定をしたら、長年の車椅子生活によって骨密度は大幅に低下しておりました。やはり下半身への負荷が少ないことが原因でした。

そのため足の骨密度が低下して骨折する恐れがあります。知人にも車から車椅子への乗り移りの際に大腿部の骨折になりました。そういった意味では普段からの下半身への負荷をかけることが重要なポイントとなります。

立位になれる場所について見当たらないのが大きな課題

ではどうしたらいいのか?実際に立位になれる場所は本当に少ないのは確かです。どうしても専用の機器が必要になります。私は以前通っていた東京の木場にある脊髄損傷専門トレーニングジム「J-WORKOUT」で使用していた機器でトレーニングしておりました。

ジムではアクセスインターナショナル社が日本の総代理店となって輸入している「イージースタンドグライダー」という機器を使用していました。これは立位になり下半身に負荷をかけるのには最適なトレーニングマシンです。

有酸素運動・上半身の筋肉トレーニング・股関節のストレッチ・関節の可動性を維持する運動など普段車椅子に乗っている状態ではできないような効果があります。腕でハンドルを操作すると、脚部が連動して交互に動かすトレーニングです。運動することよりも立位になれるというのがとても効果的です。

国際福祉機器展などでも紹介されていても価格面の課題が大きい

最近は、イージースタンドグライダーでなくても、立位になる機器はいろいろと出てきております。気になるのは価格面です。実際に機器の体験をしたことがない人にとっては、高額な機器を買うにはどうしても避けてしまうはずです。

毎年開催される国際福祉機器展(東京)・バリアフリー展(大阪)においてもこのような機器は出品されていますが、さすがにちょっと体験しただけで購入を決めるのも難しいと思います。できれば病院のリハビリ室などに設置されていると、もっと気軽にできると思います。素晴らしい機器がもっと広がっていくのを願っております。

最近は車椅子利用者が身障者用駐車スペースにとめにくくなっているのはなぜか?

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。最近気になるのは、身障者用駐車スペースの台数や在り方における課題が浮かび上がってきました。これについては時代に合わせて変化の対応が必要だと思い、今回のテーマに上げました。

土日の身障者用駐車スペースはほとんど埋まっている

先日、親友のお墓参りに出かけた際にとても気になったことです。最近の土日には、肝心な身障者用駐車スペースがほとんど空いていないという状況が起こり始めています。これはこの10年でひじょうに目立つ状況になってきました。なぜなのでしょうか?

よく訪れる近隣にあるアウトレットモールは、平日の場合には、駐車場はどこもかしこもガラガラで、駐車できないといったことはありませんでした。しかし休日に行くと、全体的に駐車場が混雑しているだけでなく、身障者用駐車スペース約30台くらいがあるにも関わらず、全て満車になっておりました。

また道の駅や他のショッピングモールに行っても身障者用駐車スペースはほぼ満車になっておりました。どこへ行っても身障者用駐車スペースが空いていないという結果でした。

たまたまあるショッピングモールの身障者用駐車場のリモコンを持っているので、なんとか駐車することができましたが、10台位ある中で偶然空いていた1台分にとめることができました。

思いやり駐車スペースの在り方の見直しも検討が必要では?

明らかに休日に身障者用駐車スペースを確保するのが、以前に比べて困難になってきております。もちろん平日との駐車台数の差が多くなっているので、身障者用駐車スペースを多く確保するのも難しい状況だと思います。

また最近では「思いやり駐車スペース」という形をとっている場所もあります。一見、身障者以外の高齢者なども駐車してもいいというスペースです。しかし、高齢化社会に伴って明らかに人数が以前よりも増しているため、平日においても思いやりスペースは満車になっていることがほとんどです。

課題とするのが「思いやりスペース」の在り方です。駐車場の舗装面には国際シンボルマーク(身体障害者を表す車椅子のマーク)が書かれています。そして車椅子の乗り降りできるスペースには斜線があるような状態であるため、身障者用駐車スペースもまま、思いやりスペースが使用されている状態です。

ここで大きなポイントとなるのは、誰を優先的にするかということです。車椅子の乗り降りするスペースのために、通常の2.5Mにプラスして1Mのスペースを用意しているのが身障者用駐車スペースです。この部分がないと車からの乗り降りができません。そのため車椅子利用者を優先的にすべきではないかと思います。

優先すべき対象者を間違えると全く利用できない人が出てしまう

この考え方は、道路にある点字ブロックと同じです。車椅子利用者にとっては、ガタガタして実際に走行の妨げになりますが、このブロックは視覚障害者にとっては必須なものです。そうなると優先すべきは、視覚障害者ということになります。だからガタガタしても取り外すことはできません。

高齢者における部分については、斜線部分がなくても車から外への乗り降りが可能です。もちろん、高齢者で車椅子を利用の方は、身障者用駐車スペースに止めればいいと思いますが、そうでない場合は、身障者用駐車スペースにとめてしまうと車椅子利用者は全く利用できない状態に陥ります。

一般用駐車スペースの2台分を開放するくらいの世の中になること

改善方法としては、実際に高齢者の人数が増えている店舗であれば、身障者用駐車スペースの脇にある一般用駐車スペースを高齢者用として用意したらいいのではないかと思います。明らかにこの10年という歳月で大幅に高齢者が増えてきていることを考えると、新たな対応方法が必要です。

実際に企業側と世の中の関心事が高まれば、車椅子利用者だけは身障者用駐車スペースが埋まっていた場合に、一般用駐車スペースの2台分を使用してもいいですよという考え方です。

こうすれば企業側もコストもかけずにできるはずです。これができるようになれば「こころのバリアフリー」が実践された形となるでしょう。そういう世の中になってほしいと願っています。

職場において車椅子利用者が感じるありがたいバリアフリーとは?

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子利用者が生活するにあたり、気になる部分はお尻の褥瘡(じょくそう:「床ずれ」)であったり、同じ姿勢で過ごすことで背中がかなり疲れたりするものです。このような車椅子利用者の健康について職場のメンバーが知っていただけたら、本当にありがたいものです。

車椅子利用者が言えずに我慢しているケースがある

当然、一般の健常者の方には分からない内容だと思います。もちろん、車椅子利用者が本音で話さない限り、気が付くともないでしょう。でも実際にはこういったポイントはいくつもあり、我慢しているケースがよくあります。

車椅子利用者は勤務をしていると、1日中座っていることになると思います。褥瘡予防に気を付けている人は、15分おきにプッシュアップ(両手でお尻を上げる行為)をして、お尻の圧を抜くようにしています。

最近のクッションはかなり高性能ですので、プッシュアップをしなくても、お尻が真っ赤になりにくくなりました。しかし、そういった高価なクッションに座っていても、人によってはお尻が赤くなる人もいます。

席に座っているとお尻が痛くなるが、麻痺していると気が付かない

通常の健常者の人でも席にずっと座っていたら、お尻が痛くなってくると思います。ところが車椅子利用者のような下半身が麻痺している人にとっては、お尻が痛くなることに気が付かないのです。そして気が付かないままに放置しておくことで、褥瘡になってしまうのです。

ここで言いたいことは、もし職場で簡単なベッドなどがあれば、車椅子利用者が休憩時間に横になれると思います。ずっと同じ姿勢で座っているのを休めるためにもぜひとも設置してほしいと思います。

休憩中に横になるベッドがあるだけでとても助かる

みんなが休む休憩スペースに、ただ一人だけ横になっているのは恥ずかしいので、救護室や会議室にベッドを用意していただければありがたいです。カーテンなどを用意すれば、きちんと仕切ることができますので、もし会議をするにしても休んでいる人は気にならないと思います。

以前勤めていた私の職場もベッドがありましたので、休憩時間にお尻と背中を休むことができました。これは上司の配慮によるものでした。本当にありがたかったです。休憩中にきちんと身体を休ませることで、その後の仕事にも力が発揮できると思います。

大事なのは気軽に上司と部下が取れるコミュニケーション

ポイントは上司が部下の困っていることを日頃から聞いてあげることです。それは気軽に話ができるようなコミュニケーションが重要です。気軽でなければ遠慮してしまい、本音が出せないと思います。

これは障害者に限ったことではありません。風通しの良い職場環境を創っていくためには、上司がやるべきことです。そうすることにより、チームビルディングに繋がり、同じベクトルに向かって仕事が遂行できるようになるはずです。

車椅子利用者が旅行する際にバリアフリールームの情報の開示が欲しい

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。今まで旅行をしたときにどこの宿泊施設に泊まるかを悩んできました。その時に考える基準とはいったいどうなのかを考えてみたいと思います。

旅行サイトでは宿泊施設のバリアフリー画像は見れない

旅行サイトで「バリアフリー」とか「ユニバーサルルーム」とかのキーワードで検索するといろいとと出てきます。検索状況によっては、キーワードが入っているということで「当館にはバリアフリールームはありません」という宿泊施設が検索されてしまう場合もあります。ちょっと残念な結果です。

検索された宿泊施設があっても、ベッドの写真はあるのですが、肝心な風呂やトイレの写真がないのが実態です。車椅子から風呂に入ることが可能なのか?車椅子からトイレに乗り移ることが可能なのか?が分かりません。

YahooやGoogleを使って検索するも分からないのが実情

そのためYahooやGoogleの画像検索を使って、該当の宿泊施設のバリアフリールームの画像があるか探します。でも画像そのものが存在しないことがほとんどなので、画像を見ることができないのが実情です。

間取りが分かっている宿泊施設(例えば東横イン)であれば、使い勝手が想像つくのですが、そうでない宿泊施設だと本当にバリアフリールームになっているか疑問があります。なぜならただ広いだけのバリアフリールームが未だに多く存在します。

「ない・ない」づくしの単なる広いバリアフリールームも存在する

シャワーチェアーもない、バスボードもない、シャワーが手の届かないところに置いてあるとか、トイレに手すりがないなど体験したことが数多くあります。結局のところ障害のレベルが軽い人しか宿泊できないと思います。

そういったことから風呂に入れない問題が発生します。そのため1日位なら風呂に入らないということも、よくあることです。無理して風呂に入ってけがをするくらいなら、控えてしまう方がいいでしょう。

バリアフリールームの画像開示があるとありがたい

できれば部屋の画像を開示していただければありがたいです。バリアフリールームを選ぶ時の基準になると思います。それによって障害レベルによってこれなら大丈夫か否かが分かってくると思います。

ただあくまでも画像なので現地に行ったら「思ったほど広くない」というケースもありますので注意が必要です。それでも判断基準は画像と間取りだと思います。

あとは現在の国際パラリンピック委員会(IPC)が指摘しているネット予約などもできるようになってほしいですね。やはり毎回電話で空いているかどうかを確認するのはとても面倒な作業です。3回位断られるとかなり心が折れるものです。

気になる点は双方のやり取りで解消していくしかない

障害のレベルによっては、実際に現地に行ったら使えないという可能性もあるので、気になることがあれば、宿泊施設に直接メールか電話でやり取りできる仕組みがあれば、利用者側・宿泊施設側の双方でトラブル回避につながるのではないかと思います。

重要なのは、利用者目線で宿泊予約できる仕組みです。宿泊施設側にとってもクレームなどの苦労は知っています。障害のレベルで使える使えないが違うのも困難なのかもしれません。でも少しでも開示してくれることがありがたいと思う方々も多いはずなので、前向きな対応を願っております。

障害者と健常者との共生社会になるまでの歴史的背景とは?

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。最近いろいろな活動をしているとよく聞く話が「車椅子を利用している方と話したことがない」という事です。なぜこれだけ街中に車椅子を利用されているのに接点がないのだろうか?

昔は小中学校に障害者が通学するような想像がつかなかった

私は第二次ベビーブームの世代で、SMAPの中居くんやキムタク、マツコ・デラックスなどと同い年です。その世代において小学校・中学校に車椅子を利用しているような生徒はいませんでした。

もちろん今と違って学校にはエレベーターもなく、トイレですら階段の踊り場にあるような古い校舎でした。そうなるとハード面で対応できていない学校に通うことは想像がつきませんでした。

そのまま学校を卒業して社会人になっても、車椅子を利用している方との接点は一切なかったですね。恥ずかしいことに、自分が働いていた職場(農産売場)のすぐそばに身障者用トイレがあったことも、自分が車椅子生活になって初めて知ったくらいです。お客さまにも車椅子を利用されていたような記憶はありませんでした。

私自身が上記のような状況であったため、一般の方が車椅子を利用している方を知らないのもおかしくありません。その原因はいろいろと書籍を読んでいて、初めて知る事実がありました。

昔は国の制度が整備されていないため自宅から外出できない方が多かった

今から30年位前は、国の制度もしっかり構築されてきていなかったので、障害を負った場合は自宅にこもりっきりだったようです。特に家族に障害があったら、外に出さないというような時代があったと聞きました。だからこそ、世の中に障害を持っている人を見かける機会がなかったことも考えられます。

私の友人は、両親が一般の健常者と同じように過ごすよう教えてくれたことをとても感謝しておりました。だから一般の学校に通うこともできたと言っていました。ただ当時の学校からは「何かあったら責任がとれないから難しい」と厳しい言葉を突き付けられたそうです。でも両親はあきらめなかったから今の自分があるとの事。

障害者に対する社会が変わったのは乙武さんの登場が大きい

障害があることで腫れ物に触るような時代が長く続きましたが、その時代を変えたのはまぎれもなく「乙武さんの登場」でした。乙武さんの著書「五体不満足」の大ヒットによって世の中が少しずつ障害のある人に対しての目が変わっていったと言われています。

その他には、今のような自走の車椅子が少なかったことも影響していると思います。発展途上国では、現在日本で乗っているような車椅子ではなく、リアカーのような車椅子を見かけたことがあります。舗装道路の整備も今ほどではなかったならば車椅子の利用できる環境ではなかったのかもしれません。

障害者と健常者との共生社会を通してコミュニケーションが必要

今後は高齢化社会や2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催などバリフリー化は一段と進んでいく社会環境に変わっていくはずです。でもハード面だけが整備されても万全ではありません。重要なのはこころのバリアフリーです。障害者と健常者との共生社会を通して、コミュニケーションをとれる関係になることです。

職場における車椅子ユーザーが仕事をする上で確認しておきたいこと

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。日常生活や職場で過ごしていく上でいろいろと考えなければならないのが、身体における問題です。車椅子ユーザーの多くが、何かしらの問題を抱えています。そういった点を踏まえて、職場の方々の理解が必要になってきます。

車椅子に乗っていてもひとくくりにしてはいけない

一般的には車椅子を利用している方々の多くは、病気やケガによって身体に麻痺が発生していることが考えられます。(※ここでは高齢者で車椅子を利用している人は除いております)

その中では、生まれつきの障害をもっている場合である先天性の場合と生きている中で交通事故にあったり、急に病気になったりした後天性の場合があります。

さらに障害の部位やレベルなども含めると様々な障害に分かれます。例えば、私は交通事故による脊髄損傷ですが、他の脊髄損傷の方と同じ症状なのかというと全く違います。

ヒアリングを通してそれぞれの症状・病気を確認すること

ここでお伝えしたいのは、職場で車椅子ユーザーを雇用している場合、症状などは1人1人それぞれ確認する必要があるということです。つまり同じ職場に別の車椅子を利用者がいても、共通しているのは車椅子を利用しているというだけで、それ以外については全く異なります。

重要なのは、必ずヒアリングをしなければならないという点です。そうでないとAさんにはできること、Bさんにはできないことなどが把握できません。ひとくくりに車椅子を利用しているからといって、「Aさんにできるのであれば、Bさんもできるでしょう」としてはならないのです。

こういったことが意外と健常者の方にとっては、分からないのでついついAさんの出来が凄いと、Bさんのやる気がないと思ってしまいがちなんです。でも症状が違うので、Bさんにはできないことはあるのです。

車椅子ユーザーにとっていくつもの問題を抱えている場合がある

さらに車椅子ユーザーにとって、身体が麻痺していることから、別の症状をもっていることが多いです。排尿・排便の問題・褥瘡の問題・体の痛みの問題などももっていることがほとんどです。これも人によってかなり変わってきます。

上記の問題は、私にとってはすべて切実な問題です。こういった部分を職場のリーダーとしては、きちんと確認しておく必要があります。そこで本人にどうされたいのかを聞いておき、職場内で対処しなければなりません。こういった場がないと、本人が我慢をしているケースがよくあります。

ヒアリングを通して「できる」ことも確認すると戦力アップになる

現在においてはマイナス面を書きましたが、逆に言えば、この人だからこういったこともできるということにもつながります。「障害者だから○○できない」というイメージが変わるかもしれません。

言い方を変えるならば、ヒアリングをすることで「できる」に変わるものもたくさんあります。そして車椅子ユーザーでも活躍できるステージが増えていき、職場への貢献にもつながり、企業の戦力化にもつながるはずです。見方を変えるということがものすごく大事なポイントでもあります。

車椅子ユーザーにとって生活に関わる情報の重要性とは?

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子生活になって21年が経ちましたが、情報というものがとても大事であることを最近よく感じます。なぜなら情報を知っているかどうかによって、生活が大きく変わります。

車椅子ユーザーにおける情報が意外と伝わっていない現実

まわりの車椅子ユーザーの友人と会話をすると、「えっ、そうなんですか?」「そんなことが可能なんですか?」ということをよく聞きます。残念ながら、いかに車椅子ユーザーにとっての有益な情報が伝わっていないかということが気になります。これは受ける側だけでなく、発信側にも課題があると思います。

私が気になったのは、ちょうど15年くらい前の出来事です。私が毎回車椅子を購入している代理店の方が教えてくれたことです。新しい車椅子を購入した時に「こういった制度をご存知ですか?」と質問を受けました。

私はそのような制度を聞いたことがなかったので「知らないです」と答えました。そうしたら代理店の方がいろいろと制度を教えてくれたのです。その制度は私にとって対象となっている制度であり、毎月一定額の支給がある制度でした。

病院も官公庁も知らない制度や情報がいっぱいある

今まで入院していた病院においても、官公庁においてもそのような制度があることを教えていただいたことはありませんでした。多分、病院・官公庁でもそういった制度があることが知らなかったと思います。

代理店の方から教えて頂かなければ、知ることのなかった制度でした。しかもさかのぼって支給ができないようなので、受傷から数年分は頂くことはできませんでした。こういったことによって「知る・知らない」で大きく生活が変わってくるんです。

誰も教えてくれないなら自分から見つけにいくしかない

通常は「なぜ教えてくれないの?」と思ってしまいますが、車椅子ユーザーにとって、情報というものは、自分から見つけにいかなければならないと思うようになりました。待っていても何も分からないと思いました。

生活の情報・車椅子や周辺機器の情報・健康における情報などいろいろな情報がネットなどで発信されております。例えば、私が使っている健康機器ですが、脊髄損傷者でも立位になってトレーニングするものがあります。

車椅子ユーザーにとっては、股関節・膀胱・下半身の筋肉など意外にケアをしないで過ごすことが多いと思います。どうしても上半身だけを鍛えるということになってしまいがちです。

でも下半身のトレーニングは生きていく上では、ものすごく重要な部分です。立位になれないことでいくつかの病気につながる可能性があります。そこで下半身に負荷をかけたり、身体の姿勢矯正をすることで、病気予防に効果があるとと言われております。

ネットには車椅子ユーザーの経験や事例などがいろいろ発信されている

ネット社会なのでいろいろな方をお手本として知っていくのもいいですし、国際福祉機器展やバリアフリー展などに行って新しい機器を知ることもできます。

まずはそういったことをはじめとして情報を手に入れるということの重要性は大いにあります。今後はips細胞の移植技術をはじめとして、治療における部分も情報発信されてくるでしょう。最新の情報に遅れないことが、将来の生活に関わってくることに違いありません。